今日はアマプラでいつの間にか配信されてた「RWBY vol.9」を観た感想ですわよ〜!!


面白かったです。



・内容

不思議な国のアリスな世界な「エバーアフター」に迷い込んだ「チームルビー+ジョーンとニオ」。

そこで今まで溜め込んだストレスの解放!


要はメンタルケアなシーズンですね。



・気になった点

全体の時間。2時間半…!?

これがね、重いですね。

長めの映画一本分使って、本編の繋ぎ、をやるのはあまりにも長くないですか?と思わずにはいられませんでした。せっかちでごめんよ。


日本語吹き替えでは一気に観れるのでマシではあるのですが、繋ぎの内容にしては長い!

これ、海外版をちゃんと追うと8〜10分割くらいで見る羽目になるとか序盤が苦痛ですよね。

主に赤のプリンス辺りまでの茶番感がね、うん、もっと早く壊れたジョーンとかルビーの掘り下げとかやっておけばなー、と。


丁寧なのは良いのですが、ちょっと丁寧過ぎましたね。序盤。

そして、そういった丁寧な説明からの最後のルビーの選択の説明は軽過ぎて「え?!何が決め手だったの!?」となりました。

いえね、ルビーの性格やこれまでの積み重ねとか思うと当然の帰結ではあるし、そうしないと物語的にもちょっと困りそうなのでその結論になるのは分かるんです。

でも、そこまではかなり丁寧にルビーの表面に現れる仕草などだけで内面を描写してたように思うのですが、最後の最後で「しゃあ!行くぜ!」みたいな舵取りをされるとちょっと困惑しちゃうなー、と思いました。

最後にそういう感じで締めるなら、道中ももっと簡素にテンポ重視で進めてくれてたら、ギリ2時間に収められてたんじゃねーの?と。


結局、問題点としては横道に逸れた話で、本編が一切合切進んでないんですよね。

この話必要だった?

2時間半も掛けて世界の成り立ちとか説明する必要あった?

ここまでのシーズンでもあったダレポイントではあるのですが、今回はシーズン丸々一つが独立してたので気になってしまった感じではありますね。


シーズン4〜6辺りも半分くらいの時間に出来たんじゃないか?という気持ちもあります。

デカい謎ロボとか完全に不要だし、本国では実用化されてないから本当に何のために出て来たのだよ…となってしまう。


そんな感じで、ルビーシーズン3くらいから特別必要ではない部分を丁寧に説明し過ぎる節がありますね。




・良かった点、好きな点

キャラの掘り下げや世界観の掘り下げでワクワクしました。

気になった点で要らなくね?と書きましたが、好きではあるんですよね。世界の掘り下げ。


今回のシーズンの結論としては「神や上位存在ってクソだわ」みたいになりました。

グランドツリーくんでしたっけ?

全ての元凶お前やないかーい!!ってなっちゃった。

クソカス双子神を産んだ神的存在は育児放棄してたんやね!

相容れない神二人を同じ所に送るなや。一人一人に新しい玩具あげろや。

ルビー世界の神は等しくクソ。

創造物達に寄り添ってる風だけど、ただ色取り取りに移り変わる玩具箱の中を眺めてほくそ笑んでるだけやぞアイツら。


すっげえ文句が出ましたが、これ世界観の掘り下げのおかげで滅茶滅茶楽しめてるって事です。



キャラの掘り下げや終着点

大きく分けて

「ルビーの選択」

「公式からお出しされたヤンブレの百合ップル」

「ギャグ枠と化したアイスクイーン」

「壊れ(て)たジョーン」

「空っぽのニオ」

って感じですかね?


ルビー

ルビーは今までの物語で幼いなりに全てを背負い込んでしまっていましたから、2度目のペニー(完全?)喪失💥の今回で爆発💥したのは良いタイミングだったかなと思います。

ペニーはかなり好きなキャラなので、ルビーへのペニー関連の感情はかなりグッと来ました。



公式百合

いやー、ようやくここまで来ましたね!

まあ、メリケン的にLGBTなんちゃらの追い風で割と強引にくっつけた感じがしないでもないですが…

二人が幸せならオッケーです🙆👍

私としては、くっつかない感じの「恋心とまではいかないけど親友よりも大切な存在」みたいな状態の二人の関係が続いてくれてた方が甘酸っぱくて好きだったみたいなとこはありまぁす!

でも、手塚治虫の「抱けー!抱けー!」を思い出すくらいには、早よくっつけ、と思ってました。

ルビーの世界、案外厳しいので早よくっつかないとピュラジョーンとかローマンニオみたいに片方殺されそうでヒヤヒヤするんですよね。



ギャグキャラと化したワイス

まあ、最初からプライド高い高い高飛車ドジっ子お嬢様ではあったので順当に成長しただけでもありますね。

ワイスは恋愛関係からフェードアウトして、シュニー家の為にうんたらで政略結婚するか、女手一つで会社立て直して養子取りまくり、福祉に力入れまくりの女傑になって欲しいですね。

たまに寂しくなってルビーに電話したら、ちょうどルビーも会いに来てて飛びつきたいのを我慢して憎まれ口叩いた後に「久しぶりですわ」って滅茶苦茶に穏やか笑顔浮かべてほしい…




ジョーン

数十年の時間で壊れちゃった…ジョーンの心が壊れちゃった!

って、感じですけど、実はピュラが犠牲になった時点で壊れてましたよね、ジョーン。

それが今回の「目の前の助けられる存在」のおかげで表出した事で「壊れたジョーン」が可視化されただけ、みたいな。

今回はピュラの事が完全に解決した訳ではありませんが、ジョーンが自分自身の弱さを認められる様な方向に進んだかと思います。

それまでにやって来た事を全て失敗だったと思わなくて済む様にする救済的な部分があって悪くなかったかなと。

ピュラ関係が残っているので今後のジョーンくんの成長に更なる期待が持てますね!

ピュラの事思ってガチ泣きしてるジョーンを見て泣きてえからジョーン虐自体は終わらないでほしい気持ちもあります。頑張れジョーン!




・ニオ

このキャラの為の今回のシーズンですよね!!!

vol.9は必要です!!!!!!


いやね、今回一番泣いちゃったのはニオなんですよね。

元から好きなキャラでしたが、ロマニオ合わせて心の中のパガンミン枠に入りました。

「君のお母さんが大好きだったから、君のことも大好きなんだよ♡」な一人の人間に執着するキャラちゅき♡


なんやかんやでパワーアップして、自律した幻影を作り出せるようになって出て来たローマンがね、もう最高ですわ!!!!!

いやー、本当この二人好きだわ。

最初から最後まで小物の中の小物なローマン。

そんなローマンに懐いてるニオが良すぎ〜!!

何も語られないからこそ、想像掻き立てられて最高なんよ。


今回、ニオが幻覚で苦しむ時に両親らしき影が出て来てましたね。

両親らしき影がニオに対して決して好意的ではない表情を向けていたのが印象的。

まあ、ストーリー的には小物とはいえ小悪党のカリスマしてるローマンに拾われる状況って異常なので分かりやすい所では、おそらく虐待されたり捨てられたりしてたんだろうな、と。

そんなニオも常に「ローマン」に執着し、亡きローマンの仇を取ったとなった瞬間に生きる目的を全て失って茫然自失になってしまいました。

本当にニオにとって「ローマン」の存在が大きかったという事が分かって泣けるぜ♡


ローマンの幻影がニオに「分かってるんだろ?」と別れを告げて、ツリーに吸収される時も不遜な仕草と態度でゆっくりとツリーに落ちて行くのとか、この世にもう未練が無いというのが分かって最高に泣けました。

ニオ自身は喋れないことで、全てローマンが喋ってくれるという所もかなり良かった所ですね。

ローマンの言葉は全てニオの言葉。

ニオがローマンが言いそうな事を、言ってほしい事を言わせているにすぎない。

本当に最高でした。

ツリーから生えたニオを削り取ってローマンの剥製と並べて飾りたい。


ニオもどこまでもローマンの様に小物で人間的でしたね。

常に小馬鹿にしたような笑みを浮かべて飄々としているが、強い敵には恐怖し逃げたり、危険な状況では困惑してたり、それでもローマンの仇となると目の色を変えて行動する。

魅力的な敵キャラで本当に最高でした😭

ここまで丁寧にニオの最後も描いてくれて涙が滝😭



・締め

主にニオの事を話したかった感じです。

本当ニオとかいう、喋らないのに良い性格なのが表情でモロわかりな女好き♡

小物過ぎて悪のカリスマなローマンが三木眞一郎さんなのも本当最高♡

マジでロマニオ最高だからrwby観てくれ。


ピュラを失ってからのジョーンとペニーを失ったルビーも最高ですわよ〜!!


おわり