彼女も癌患者。
長く治療が奏功していたのに、2年前に再発。
稀少癌なので唯一の治療法だった治験に参加したのですが副作用がきつすぎて治療を止める決意をし、余命宣告を受けました。
でもまだ全然元気で、言われなければ病気をかかえてるとは誰も思わない。
いつどうなるか分からないから、体が動くうちにオーロラ見に行きたいと言ってました。
でもツアーがいっぱいで諦めてたら、キャンセルが出たって連絡がはいり2週間後にはカナダに行ってた。笑
イエローナイフは2泊のみ…オプションで発つ日の早朝にもう一回。
凄いのは3日連続でオーロラが見れたこと。
もっと凄いのは3日目のオーロラは、年に数回しかないレベル5(見え方によってレベル1〜5があるらしい) で、頭上に降り注ぐように大きなオーロラが降りてきて手を伸ばせば触れられそうなほどだったそうです。
彼女は敬虔なクリスチャンで3日目はイースターの日だったので、何か起きると信じてテントに入らずずっと外で賛美歌をこっそり歌いながら待っていたそうです。
凄いでしょ?
彼女は余命宣告の後、私に会いにきてくれました。
その時ににこにこしながら
「私、不思議と死ぬことが怖くないのよ。神様に会えると思うと楽しみでもあるの。だって、人間いつかはみんな死ぬんだし、この体での生は終わるけど、神様のもとでは永遠だからね。」
って言ってました。
このオーロラも神様が何か語りかけてるって思ったら、もう何も怖くないなぁって思えたって。
私はクリスチャンではないけれど、こんな風に自分の最期の時間を受け入れて笑顔で過ごせる彼女のメンタルを支えている神様はやっぱり凄いんだなぁって思いました。
信じること、受け入れること…大事だなぁって。
臨床宗教師の存在ももっと注目されるといいのになぁって思いました。