体調不良と言われた時の支援 | 嘉立 智・雇用環境整備士が伝えたい 心の整理術

嘉立 智・雇用環境整備士が伝えたい 心の整理術

一生懸命しているのに空回りしている。こんがらがった糸をほぐすように、心の中の大切な宝物を探します。

眠れなくなりました


と聞いたとき

普通の支援は

どのくらい眠れないの?

何故眠れないの?

とまずは聞きたくなります

 

例えば

眠れなくなりました


どのくらい眠れないの?

夜中に2、3回起きるんです


何故眠れないの?

薬の副作用かもしれません


医師には相談してますか

薬の副作用じゃないと言われてます


起きて何かしているの

ぼーっとしてます


眠れないという事実に着目して

就労支援より医療よりの方向に質問が行きかけてます。でもこのケースの場合医師が、眠れない事で医療的アプローチをしていないということがわかります。解決する方向にいきませんでした。


就労支援の立場なら

仕事に影響が出ているのか?

眠れないことでどんな不都合が生じているのか?

まずは

その点を明確にすることが大切です


まずは眠れないと

訴えている事を受け止め、共感し

大変、辛いなど

相手の感情に寄り添う事で

関係性を深める事も必要です

そして

仕事に影響が出ているなら

何故眠れない理由を深掘しなくてはいけません


以前同じような事があったか?

どうしたらそれは改善したか?

もし改善することができるならどうするか?

改善したいのか?

などの質問が想定されます。


事実を深掘りするだけが支援ではありません

今の立場でどうしたいのか明確にし

そのための支援をしていく必要性があります


私がした質問は

眠れないと気になるよね

(表情など頷きを確認)

それで何か仕事に影響出てますか?


答えは

いいえでした。

これ以上の質問は必要ないので次の質問にうつりました。


支援時間は限りあるものです

最初にどの質問をするのかで

欲しい情報量が変わってきます


何のために

どんな質問をするのか?

考える事は

出来ますか?

出来ませんか?