いつも遅咲会を、中川ミコを気に留め、
応援してくださり、本当にありがとうございます。

今日はタイトルの通り、舞台「えんとつ町のプペル」公演中止のお知らせを、経緯と共にさせて下さい。



12ヶ月連続舞台公演の企画を打ち出したのは、
2017年の年の瀬でした
12月30日。地元の駅から実家に帰るバスを待つ間、
駅のロータリーにあった本屋さんで、
キングコング西野亮廣さんの魔法のコンパスと言う本を手に取りました。

その頃にはチラチラと西野さんのブログがSNS上でポップアップされていて、ふと記事を読むと「芸能界のスケジュールキープってあれなんなん❓スケジュール抑えといてくださいって言われて、前日の夜にバラしになりましたって、そんなんに割く時間も、頼る仕事も嫌じゃ。」みたいな事が書いてあって、(正確な言葉やニュアンスはブログを見て下さい。)
同じ芸能界にいる人として、めちゃくちゃ共感出来る記事が多かった。
だから自然と彼の本に手が伸びた。


そしてその本が私の世界を180度変えた。


クリエイターが、「売れない→食えない」
と言う一般常識化された波に飲まれないために。
何をするべきか、今の私は考えなくてはいけないと思った。

だってそうだろう。
芝居でご飯をたべれなくて、
バイトをする。
その道で食べている女優さんはその間にも
演技をしている。
事務所の力もない
特別な能力もない
巡ってくるかわからない大抜擢を待っていて
この差が埋まる事はあるのだろうか❓

いゃだ。もう嫌だ。
自分の道は自分でつくりたい。

考えろ。考えろ。考えるんだ。
この本は芸能で生きていくための参考書。
つまりお手本は、ここにあるんだから。

エンターテインメント×ビジネス


だから私は自分の船を出すことにした。

だって演劇業界と言う孤島に、取り残された人がうじゃうじゃいる。

いつ来るかわからない船を待ち続けるなか、
カピカピになり、無き者となって行く先人達。
その人達を横目に、いつまで…
いゃ、いつか…!

なんて考えていても仕方ないだろう。


西野さんは絵本業界に船を出した。
自分の船はどこに出そう。
どこに?
西野さんは絵本だった。
私は?


ドラマ、映画、演技する場は諸々あるけど、
基盤を作るのは…

小劇場だ。

私は2019年スケジュールの取れない女優になる。

こうして私は、言葉の通り、2019年のスケジュールを全部埋めたのでした。

だから最終公演にプペル をやると言うゴールを決めたのも凄く自然な事だったと思う。

私は西野さんにも会いに行ったし、
吉本さんから台本も頂いた。
劇場も探した。
西野さんの作品をやるならと、
到底向こうから声を掛けてくれるはずもないくらい忙しいスタッフさんも手を上げてくれた。


けどこの数ヶ月、走り続ける中で、
ゆっくりとこの企画が私の想像を超えた方へ
ゴロンゴロンと転がっていった。

例えるなら大玉ころがしかな。
決して早くはないけれど、
人の手によって
球は思いもよらぬ方向へベクトルをかえる。
それを支えて道を作るのも
また人の手だ。

その思いを確実なものとしたのは7月公演の
「ヤンキャバウォーズ 」

台本の中で

1番好きな


主人公“白鳥美羽”の最後のセリフ。




「最初はあんたを倒す事だけを考えてた。

それは今も変わってない。絶対に超えてやる!」



「ただ!もう一つ、目標が出来た。」


「ここに来る人達を元気にしたい。

ここには、私を必要としてくれる人たちがいる。

仲間がいる。守ってくれる人たちがいる。

私が出来る事は、そのお返しにお客様に楽しんでもらう事だ。」


この言葉は、まさに6ヶ月転がり続けた

私の言葉だった。

そして

ようやくこうして、言葉とする事ができ、皆さまにご報告することができました。





遅咲会は2019年12ヶ月連続舞台公演を行っています。

当初、
12月の最終公演に西野亮廣さんの書いた絵本
えんとつ町のプペルを舞台で上演する事をゴールに、この企画を進めてきましたが、


12月の最終公演に「えんとつ町のプペル」をやる事をやめる事にしました。


代わりにと言う訳ではないですが、
西野さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」で知り合った、4月公演「マイナス1回目のプロポーズ」で脚本を担当してくれた水谷健吾さんに
12月の最終公演はオリジナル作品を書いてもらいます。

これは未来のあるとても前向きな結果です。
ただ、もしプペル を楽しみにしてくれていた方がいらっしゃいましたら、それは残念な気持ちにさせてしまい本当に申し訳ありません。


西野さんの著書で、先に出た魔法のコンパスの改訂版があります。

その本の終わりには
「夢を追いかける君へ」
という手紙が記されています。

このブログの最後にそちらを一部抜粋させてください。



「いつまで、その場所にいるつもりだ?
いつまで中途半端な努力を続け、
いつまで周囲に夢をチラつかせ、
そして、いつまで。

誰よりも行動し、
誰よりも情報を収集し、
絶望とも呼べる量の努力をして、
沢山の傷を負って
夢を見始めたあの頃の自分の想いを背負って、
頭上にかかった鉛色の雲を抜けて、その上に行け。

キミの夢は彼らの希望になる。
それが夢を追いかける人の責任だ。
それがキミの責任だ。

いつかお互いの活動報告が出来るといいね。
お互いに頑張っていれば、今いる場所よりもずっとずっと先で必ず出会えるから、その夜に、また話をしよう。」

何万人が手にとって読むこの手紙を、
私は受け取り、
本気でいつか活動報告する日が来ると思っています。


ただ今は、皆んなで紡いでいくストーリーを何より大切に、
自分と、自分を信じてくれる人を信じて、
一歩一歩進む先に、一つ一つ笑顔の花を咲かせて行きたいです。

遅咲会会長 中川ミコ








照れ10月公演【ぼんじり】
10/8〜14@築地本願寺ブティストホール
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