心優しい勇者たちへ
「今ここ」に自分を合わせ
「素直な心」にチューニングする
森山華伊です。
「ありのままでいいんだよ」と
よく言われたりしますが…
「ありのまま」と「今のまま」は
違います。
もし自分の現状に
何らかの生きづらさや、
満たされない気持ちがあるならば…
今の自分というのは
「ありのままの自分ではない」
ということだと思います。
「ありのまま」とは、
どんな自分なのかというと…
「そのままを受け入れている
(肯定している)状態」です。
一方、「ありのままでない」とは、
「自分の何かを否定している状態」
だと思います。
今回は
「ありのままと今のままは違うという話」
と題して、
「観念の書き換え方」について
話していきたいと思います。
ありのままと今のまま
不満や生きづらさを感じている人は、
こう自分に問いかけてみましょう。
今、自分は一体、
何を否定しているか?
自分の何を責め、何に苛立ち、
何を恥じて、何を隠し、
何を嫌悪し、何を恐れて、
何をどう歪めているのか?
私たちは皆、大なり小なり、
何かを抑圧していたり、
気付いていない振りをして、
正当化しようとするところがあります。
真実から目を背け、
「本当の自分」を歪め、
外側の辻褄合わせのために
「自分ではない何か」を
演じているものです。
「ありのままでいい」という真意は、
「今のままでいい」
ということではありません。
例えば、
「ありのままでいい」からといって、
闇雲に食欲が湧くまま
食べていいということにはなりません。
(食べちゃいけないというわけでもない)
何故なら、
闇雲に食べるという「過食」は、
不満や生きづらさからくる衝動だと
考えられるので…
「自然な自分」とは言えないからです。
「自然」「ありのまま」とは、
何の思惑もない、
無条件の楽な状態(歪めてない)です。
…ということは、
今の自分が「ありのまま」ではない
(不満や生きづらさがある)ならば、
「今のままでいい」とは言えません。
現状に不満があったり、
生きづらさがある場合、
今の自分のままだと、
その不満や生きづらさもそのままです。
「今の自分のままでいい」
ということは、
「現状のままでいい」
ということになります。
もし、現状を変えたいならば、
執着を手放し、
色々な課題を克服し、
自分を不自由にさせる観念
(思い込み)を変え、
「今の自分」から
「ありのままの自分」へ
向かわないとなりません。
ただし、気を付けたいことは、
「現状を変えたい」という
気持ちがあればの話です。
現状を変えたくないならば、
現状のままでいいのです。
「変わる」ということは、
立派なことでも、
努力している証しでもありません。
人から「変わった方がいい」と
アドバイスをもらっても、
自分がまだそこで
学ぶことがあると感じていれば
反発が起きるでしょう。
反発が起きるということは、
まだ変わる段階ではないかもしれません。
現状を変えたいと思ったら、
ありのままの自分に変わればいいですし、
現状を変えたくないと思ったら、
今のままでいい。
そこに善悪や優劣はなく、
単に「選択」の話です。
「変わることは偉いことで、
変わらないことは怠惰」
という観念がある人は、
まずその観念について
フォーカスしてみるのも
いいでしょう。
変えたいなら変わる。
変えたくないなら変わらない。
変わることは義務でも
なんでもありません。
ありのままの自分?
現状に不満がある、
生きづらさを感じるということは、
どうやら、ありのままの自分ではない
ということがわかってきました。
では、「ありのままの自分」とは、
一体どんな自分なのでしょうか。
そもそも
「自分のありのまま」が
わからない。
かく言う私もまだわかっていません…。
「何が一番私にとって合っているのか」
「何が本当に好きなのか」
「何が私らしいのか」なんてことは、
まだまだ探索中です。
ただ、そんな中でも、
「明らかに合わないところ」を見つけて、
それを変えていくことだったら
できそうな気がしませんか?
総入れ替えしなくたっていいのです。
「これは私には合わない」
というところから、
「今できそうなこと」をやってみましょう。
「今できることを見つけてやってみる」
ということが
「今の替え時」なんです。
逆に「とても無理!」ってことは、
まだそのタイミングではないということ。
変えたり行動する前に、
まだ通るべき工程があるということです。
書き換える方法
まず最初に、
「明らかに自分に合わないところ」を
書き出してみましょう。
変えることができるできないは
考えないようにすると、
出てきやすいと思います。
書き出したら、その中でも
ハードルが低そうなものをピックアップして、
まずは一つに絞ってやってみるのが
うまくいくコツです。
そして、自分に優しく問いかけてみましょう。
今、私は一体、
自分の何を否定しているだろう?
何を責め、何に苛立ち、
何を恥じて、何を隠し、
何を嫌悪し、何を恐れて、
何をどう歪めているのか?
静かに自問自答してみましょう。
例えば、摂食障害が一番酷かった
18〜30歳頃の私の場合…
問)何を責めてる?
答)女性らしい人
問)何に苛立つ?
答)女を武器にする人、浮ついて見える人
問)何を恥じる?
答)女性っぽい身体や声やファッション
問)何を隠す?
答)身体のラインや高い声
問)何を嫌悪する?
答)女性性を連想させるもの
問)何を恐れる?
答)女性として見られること
問)何をどう歪めてる?
答)無愛想にして壁を作る
このように自問自答して
リストアップしたら…
できそうなことから解消していきます。
解消の方法は、まず気付くことです。
「何がそうさせるのか?」を
自覚することです。
例えば、
「何が責めさせているのか?」
「何が恐れさせているのか?」
といった具合に
「何がそうさせるのか?」
「何がそう思わせるのか?」で
問いかけてみましょう。
全てには必ず理由があります。
無理矢理、「否定をやめる」
というやり方は、
新な歪みになることがあるので、
「何がそうさせるのか?」で
見つける方をお勧めします。
例えば、
「太りたくない」という場合…
「太ることを責めている」
「恥ずかしいからひきこもっている」
「怖いから食べない」
という感じになったりします(私はそうでした)。
だから、
「何が太りたくないと思わせるのか?」
「太るとどうなると思っているのか?」
と自問自答する。
答えはそれぞれだと思いますが、
私の場合は…
「太ると馬鹿にされる」
「太って丸みを帯びると
女性性を連想させる」
「女性に見られると
嫌(損)なことが起きる」
「複数の嫌なことの中の一つに好かれること」
「好かれると母が心配する(淋しがる)」
「母から離れて大人になってはいけない」
「小さいお人形さんみたいになれば
丸く収まる」
「太って大きくなると大人になってしまう」
「痩せて棒のようになれば
母と繋がっていられる」
「母の恋愛・結婚に対する罪悪感、
男性に対する嫌悪感を
刺激しないようにしなければ」
…など、思っていたと思います。
そして次に、
それを「観念(思い込み)」として
言語化してみます。
観念とは、
「A=(等しい)B」
「A→(だから)B 」
といった公式のようなものです。
例えば、
「太る=嫌われる」
「太る=自信がなくなる」
「自信がない=悪いこと」
「悪いこと→隠す」
「悪い子→目立っちゃいけない→ひきこもる」
「太る→可愛くない→負ける」
「痩せる=美しい→愛される」
みたいな感じです。
自分の観念が言語化できたら、
次は選択です。
「この観念を変えたいか、
変えたくないか?」
変えたくないならば、
そのままでいい。
変えたいならば、
新しい観念に書き換える。
書き換えるコツは、
自分がしっくりくるものにしましょう。
例えば、
「太る=健康的ならオッケー」
「太っても痩せても私は私」
「太っていてもキラキラ輝いている人がいる」
「太っているといって
馬鹿にする人なんてどうでもいい」
…といった具合に、
自分が腑に落ちる言葉を見つけて、
新しく上書きする。
それを、事あるごとに思い出して、
咀嚼する。
「太っても私、痩せても私、どんな私も私」と、
当たり前に思うことができた時、
「ありのままの自分」に近づいた
ということになるでしょう。
ありのままの自分になるということは、
我慢や惨めさを伴うものではなく、
解放され自由になっていく、
生きやすくなって
本来の良さが出てくるということなのです。
1.書き出す「明らかに自分に合わないところ」
2.選択「その中でできそうなものを一つ」
3.自問自答「自分の何を否定しているだろう?」
4.自問自答「何がそうさせるのか?」
5.言語化「A=B」「A→B」
6.選択「5の観念を変えたいか否か?」
7.変えたくない「そのままでいい」
変えたい「新しい観念に書き換え」
8.反復「新しい観念を咀嚼する」
私がそうだったように…
なんだか、どうにもできそうにない
根深い観念を前に…
とても難しく、
ゴールが遥か遠くに
感じられるかもしれませんが…
まずは変えたいと思う中から
できそうなことをピックアップして、
「どこまで自分を楽にさせてあげられるか」
実験、ゲーム感覚で楽しむ気持ちで
やってみましょう!
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「今ここ」に意識を合わせて、
落ち着きを取り戻す。
自分にとっての
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本来の自分を取り戻し
喜び楽しむ日々を
送られますように…。
いつもありがとうございます。
森山 華伊
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