心優しい勇者たちへ
「今ここ」に自分を合わせ
「素直な心」にチューニングする
森山華伊です。
嫌な出来事が起きたら、
誰でも嫌な気分になるものですが、
そんな時…
「早くポジティブに切り替えなきゃ！」と思って
ネガティブな感情をごまかしたり、
気付かないふりをしたりすることがあります。
中にはそれが癖になっている人もいるでしょう。
私たちは嫌なことが起きた時、
早く気分を良くしたい。
だけど、本心からいい気分には
なかなかなれない…
今回は、
『嫌な気分から抜け出す3ステップ』
と題して、
「気持ちのリセット法」について
話していこうと思います。
嫌なことが起きると、
当然嫌な気分になります。
その時に
「嫌な気分を自覚する」
ということが大事です。
「私は今、嫌な気分だ」と自覚して、
「はぁ！ムカつく！」と一人の時に吐き出す。
これが、いつもお話している
「こまめに吐き出す」という方法です。
嫌な気分になると反射神経のように
その感情を否定することがあります。
「ポジティブシンキングは良いこと」
というのを信条として
「嫌な気分になっちゃいけない」
と思ったり…
「そんな小さなことに
ウジウジするなんてみっともない」
というプライドから…
平気なふりをする癖がある人も
いるでしょう。
だけど、ショックを受けた時は
素直にそれを自覚することが
結局一番早く立ち直れます。
嫌な気分になった時は
「嫌な気分だ」ということを
まずは認めて…
次に、「一旦無心になる」というのが
今回おススメしたいステップです。
過食で絶不調だった頃の私の場合、
無心で手芸をしていました。
編み物や、ビーズアクセサリーを
恐ろしいほど作りました。
鬱で外に出られない時期は
寝床がアトリエのようになっていました。
過食も無心になれるので…
過食に疲れたら手芸…
手芸に疲れたら過食…
みたいになっていました。
今思えば、それでバランスを
うまく取っていたのだなぁと思います。
ですが…
できれば心身に優しい何かで
無心になれることがあれば
そちらにシフトしていきたいものです。
話を元に戻します。
何かが起きた時、パニクったまま
「どうにかしなきゃ！」と焦らないこと。
これが気を付けたいポイントです。
嫌なことが起きた時、
嫌な気分のまま何かをやろうとしない
ということや、
対策をいきなり考えない
ということが大事です。
（緊急を要する危険事態の場合は別です）
嫌な気分のまま行動してしまうと
スタートが「嫌な波長」のために
ゴールも「嫌な波長でできた現実」
として具現化してしまいます。
だから、一旦無心（冷静）になる段階を
踏みましょう。
いきなりいい気分に切り替えられる場合は
「無心」を挟まなくてもいいと思いますが、
難しい場合は、一度
何も考えない時間を過ごす
ということをしてみましょう。
これは、
「嫌な波長」をリセットするための
効果的なステップになります。
さらにポイントがあります。
それは、
「言葉や文字で一人で吐き出す」です。
「相手にそのまま感情的にぶつける」
という行為は
「ちょっとした問題が大問題になる」
ということになりかねません。
ただし、「我慢しなさい」
という話ではありません。
我慢したらしたで…
「塵も積もれば山となる」でこれまた
「ちょっとした問題が大問題になる」
ということになりかねないからです。
そこで、
「一人でこっそり洗いざらい吐き出す」
ということをおススメします。
感情を言葉にできなかった昔の私はこの
「一人でこっそり洗いざらい吐き出す」
という行為を
「過食とチューイング」に置き換えて
バランスを取っていたわけです。
言いたいことを噛み砕き（チューイング）、
飲み込まずこっそり吐き出す。
「過食嘔吐」も、「過食と拒食」も、
「過食だけ」「拒食だけ」も同じように
メタファー（隠喩）になっているかもしれません。
ところで、感情というのは、
私たちが思っている以上に
大きなエネルギーがあるものです。
「胸が熱くなる」「背筋が凍る」
「血が騒ぐ」「頭に血が昇る」
「ハラワタが煮え繰り返る」
といった体感覚と感情がセットになった
表現をすることがありますが…
身体と心は相互に作用していることを
うまく表しています。
身体がどうにかなる程の
強力なエネルギーなものだからこそ
抱えきれずに吐き出したくなるのです。
こう考えてみると
過食も過食嘔吐もチューイングも
そうせざるを得ない程に
何か抱えきれない感情があると
あらためて思うことができます。
一人で抱えきれなくて
持て余してしまうものだから
エネルギーを消費すべく
噛んで吐き出したくなるのです。
過食している時というのは
夢中になっているので…
その間は嫌な感情を感じないでいられて
「無心」になれるのです。
アルコールや薬物、買い物などの依存も
同じです。
そこまでいかなくて
もっと身近にあるものに
愚痴や悪口があります。
これらは、その最中は夢中になって
「無心」になれるから
嫌なことから離れることができます。
ただ、「他人＝自分」という
観点からすると…
自分が自分に対して
悪口を言っていることと
同じことになるので…
食べ物、アルコールなどの
「対、物質」も…
仕事、ゲームなどの
「対、行為」も…
人間関係、親子関係などの
「対、人」も…
行き過ぎれば自分の心身に
優しくないことなので、
「言葉や文字で一人で吐き出す」
ということをおススメしたいわけです。
つまり、3ステップの流れはこうです。
嫌なことが起きて、
嫌な気分になって、
①嫌な気分を自覚する（吐き出す）
②一旦無心になる（解決しようと慌てない）
③いい波長を出す（いい気分になる）
ここで大事なのは
①②をしっかりやること。
①②をはしょって
③になりたくて、そうやろうとしても
「本心」からはうまくいかないと思います。
または、そもそも
③になりたい気持ちになれない場合も
①②が十分にできていない証拠です。
①②が十分できれば、
③は自然に欲求が湧いてきます。
なぜなら、私たちはいい気分の状態が
基準だからです。
最近の私の場合は…
「嫌だ！」と吐き出して
「今は傍に置いておこう」と切り替えて
嫌なエネルギーを発散させるために
布団を頭から被り丸くなって寝る
というのをよくやります。
私は大抵3分あれば眠れるので
私にとっては睡眠が
「無心状態」をつくる
手っ取り早い方法です。
無心になるのに何がいいかは
十人十色です。
そして、それは一つとは限らず
料理の時もあれば
散歩の時もあるというように
その時の気分や状況で
選ぶこともできます。
いずれにしても
それを始める前は
「嫌なことを一旦傍に置く」
ということが大切です。
例えば私の場合は
嫌なことを思い出しながら
入眠しないようにしています。
嫌なことをあれこれ考えながら
寝入ると…
悪夢を見たり、眠りが浅かったり、
金縛りになったり、
目覚めがダルいということが
多くなります。
だから、
嫌なことは一旦傍に置いてから
無心状態に入ることが
リセットにはいいと思います。
そして、無心状態の後
嫌な気分がニュートラルになったら…
次にすることは
「いい波長を出すには何ができるか？」
ということを考えてみます。
この時のコツは、
「その状況で簡単にすぐできること」
です。
例えば、眠りから覚めて
布団の中にいた私の場合…
「この状況で簡単にすぐできる
いい気分になれそうな行動は？」で
この時思いついたのは…
「窓を全開しよう！」でした。
家中の窓を開けて
部屋の空気を入れ替える。
どんよりした名残りの空気が
爽やかな新しい風によって
一掃してくれるようなイメージです。
すると、気分もスッキリ、
新たに仕切り直す気持ちにもなるのです。
何か嫌な出来事が起きた時、
「いかにその神経回路を
通らないようにするか」
ということも重要です。
同じことを考えれば考えるほど
その回路は太く深くなり、
無意識のうちに同じ回路を
走るようになって癖になるからです。
まとめると、嫌なことが起きた時は
①「私は今、嫌な気分だ」
ということを自覚し一人で吐き出す
②嫌なことを一旦傍に置いてから
無心状態をつくりリセット
③今できる範囲で、少しでもいい波長
（気分）を出す
嫌な出来事や問題そのものを
何とかしようとしないこと。
過食であれば
過食そのものを抑えつけないように、
人であれば
その人そのものを変えようとしない。
何とか変えるべきなのは
「気分（波長）」です。
嫌な出来事は無くならないけど
乗りこなす自分になることはできます。
一緒に目指していきましょう。
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「今ここ」に意識を合わせて、
落ち着きを取り戻す。
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本来の自分を取り戻し
喜び楽しむ日々を
送られますように…。
いつもありがとうございます。
森山 華伊
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