とある平日のまっ昼間☀
家で１人チョコモナカジャンボを
パクついていると
ピンポ〜ン
とインターホンが鳴る。
平日のこんな時間にピンポンするなんざ
ろくな奴じゃねえな。
どうせまた
太陽光パネルいかがですかとか
家庭教師はどうですかとか
はたまたいかがわしい宗教の勧誘とか
そんなセールスに違いない。
人の至福のチョコモナカジャンボタイムを妨げやがって………成敗してやるっ💢
血気盛んに玄関のドアを開けると
男が１人立っている。
👨「私、○○県警○○署の○○と申しますが」
༼⁰o⁰；༽！！
身分証明書的な物をパカっと見せられる。
👨「実はですね……」
いや違うんすよおまわりさん。嫁の靴を隠したのは日頃のうっぷんが溜まりすぎてちょっとした出来心というか……
それともあれすか？
昨日作った夕飯の具だくさん味噌汁、
具だくさんなのに嫁の分を汁だけにしたこと？
あ、それも違う？
あ、じゃああれだ、私じゃなくて嫁でしょ？
イッテＱを観ている時の嫁のガハハ笑いがうるさ過ぎてご近所様から苦情が出てるとか？
全くしょうがないですよね〜
帰ってきたら往復ビンタしておきますから。
あ！わかった！
この前嫁が、国民の９９パーは経験しない『ガス欠で止まり国道を塞いで多くの皆様にご迷惑をかけた』件について逮捕状が出たんですね？
しょっぴいてください、ええ、留置場にぶち込んでやりましょ。
警察が家に来るなんて滅多にないから
ちょっと身構えるよね。
俺、なんかやったかな？と思っちゃう(笑)
👮♂「実はですね、こちらのカーポートのところに防犯カメラが付いてますよね？」
あ、はい、ありますね。👮♂「あれって録画データとか保存されるタイプですか？」
あーそうですね、しばらくは保存されてると思います。👮♂「どれくらい前までさかのぼれるかってわかります？」
ちょっと待ってくださいね。私はスマホを取り出し防犯カメラのアプリをいじり始めた。
👮♂「あ、スマホで見れるんですか！？」
ええ、カメラとスマホをWi-Fiでつないでるので操作とか録画データの保存なんかは全部スマホですね。👮♂「へ〜凄いですね！」
ちなみに、カメラからの画角はこんな感じです。と映像を見せる。
👮♂「おお〜なるほど、このお宅の前の道はしっかり入ってますね」
はい。センサーで作動するので、車や人がこの道を通れば全部記録されます。機会がないのでさかのぼったことはないが、
確認したらなんと６か月分のデータが保存されていた。
てことは、
2024年１月１日から今日まで、
誰が何時何分に我が家の前を通ったのか
どんな車が通ったのか
全てわかってしまうというわけだ。
で、何故警察が我が家の防犯カメラを気にしたのかがを聞いてみた。
何か事件でもありましたか？👮♂「いえ、この付近で具体的に何かあったというわけではないのですが、最近県内でも空き巣被害が増えたりしていまして」
あ〜なるほど、そうですか。👮♂「それでですね、もし今後、こちらの防犯カメラの映像を見せていただきたいという事案が起きた場合、ご協力していただくことはできますか？」
もちろんいいですよ。👮♂「ではお名前を……」
kai助兵衛です👮♂「ご住所は……」
ボンビラス県鬼嫁市鬼ヶ島町999-9です👮♂「ご職業は……」
官能小説家と、副業で女性用性感マッサージ店でアルバイトをしていますおまわりさんはメモを取ったあと、
👮♂「では、何かありましたらご連絡することがあるかもしれませんのでよろしくお願いします」
と礼を言って帰っていった。
ここからは私の推測だが、
今は住宅に防犯カメラを設置している家も多い。
何か事件が起きた時、
その周辺地域のどこに防犯カメラがあるか、を
警察が事前に把握しておけば
捜査も早い。
そのためのリサーチではないかな。
👮♂「あの辺ならkaiさんというお宅に防犯カメラがある。見せてもらってこい！」
て感じでね。
その日の夜、
嫁と子供達にこの話をすると
早速興味津々に防犯カメラの映像を見始めた。
そこには、
カメラを指差しながらあーだこーだと話をする
警察官と
チョコモナカジャンボを食らいながら
だらしない格好で話をする私の姿が
しっかり映っていた。