今回は、望まれなかった赤ちゃんと、望まれてたけど育たなかった赤ちゃんの話


アオイは、ひょんなことから

同い年のハルミの中絶手術の付き添いをすることになる

そこはかなり山奥で

看板もなく、

老夫婦(イッセー尾形さん、角替和枝さん)が何もきかずに

格安で手術をしてくれる所


アオイがきく

「また堕ろせばいい、って思う人が増えるんじゃないですか?」


「あの台にのぼって『また堕ろせばいい』なんて思う人はいないと思う」


アオイに「ハルミちゃん」って呼ばれて照れくさそうな、そばかすいっぱいのハルミの顔が、天使のように可愛かった

「私もバカだけど赤ちゃんもバカだよね

ちゃんと産んでもらえる人のところへ行けば良かったのに」


アオイは由比先生にどうして中絶手術をするのか、ときく

「中絶手術はしません、と言うこともできる

でも、うちで断っても他所へ行くだろうし、自殺する人もいるかもしれない

だから、こう考える

アウス(人工妊娠中絶)は、

望んだ時、またちゃんと妊娠できるための手術

中絶も分娩も同じ、どちらも新しい命を迎えるための仕事」


20年前、老夫婦を訪ねて来た少女が自殺をした

「なんにもきかずに、キレイにして帰してあげればよかった」



なかなか子どもができなかった奥さんが妊娠

でも、育たなかった


そこで旦那さんとの関係がギクシャクするんだけど、それで気づく

自分自身や周りからのプレッシャーで、女だから「産まなきゃ!」って思ってた

「産みたい!」じゃなくて


そして旦那さんともちゃんと話して「産みたい!」からそのための中絶手術


そしてもう一人

看護師望月(水川あさみさん)

子どもを「産みたいか」ってきかれれば考えちゃうけど、

「仕事を続けたいか」ってきかれれば即行「続けたい」と言える


妊娠したかもしれない、

けど違ってた

妊娠してたら、覚悟して産むだけだったのに

また悩まなきゃいけない、と


アオイはハルミの行くところを間違えた赤ちゃんの話をしてこう言う

「でもどんなに悲しい結果になっても、赤ちゃんは何かメッセージを残してくれてる気がする

たとえ来る人を間違えても」


望月「間違えちゃうなら、こっちが悩んでもしょうがないね」



今回は、ひたすら言葉を拾う回でした