観終わって、思い出す度に

涙が出てくる


1型糖尿病、十歳で発症して病状は悪くなっている女性(平岩紙さん)

出産は命に関わるし、妊娠しただけで悪化する


彼女の母と夫は

「あなたがいてくれるだけでいい」と言ってくれるが、

彼女は「何も出来ないのはつらい」と言う


いてくれるだけでいい、って

キレイなふうに聞こえるけど

このドラマのように本人はつらかったり、

結局は、だけでよくはなかったり・・・


人間って、いる「だけ」じゃないからな、と思った


そんな彼女に医師瀬戸康史さん、

「あなたの存在意義を確認するための出産じゃない」とわざとキツい一言


その後に改めて

「私のわがままです、ごめんなさい」と彼女

夫は、ホントは「おめでとう」と言われることなのに、謝らなくていい、と

母は、ずっと聞き分けがよくて、いろんなことを諦めてきた娘に、いいのよ、と

(思い出したら、また涙が)


そして医師瀬戸康史さん、

いろいろ大変なはずなのに、

反対するような事は何も言わない


でも「妊娠を継続する」という言い方、出産するじゃないんだ、と思った


かたや、親に気付かれないように、自宅の風呂場で出産、病院の前に子供をすてた中学生


蒔田彩珠さん、「おかえりモネ」の妹、脚本も安達奈緒子さんだし


赤ちゃんの世話をしていたアオイは、彼女に何か言いたい


先輩看護師水川あさみさん

「妊娠がわかったのは3月頃かぁ、どんな気持ちで桜を見たんだろうね」

「赤ちゃんばかり見てちゃだめよ」


アオイは、

妊娠して、出産して、すぐ後の身体で、近いとは言えない距離を自転車漕いで、病院に子供をすてた彼女の事を思う


(蒔田彩珠さん、いい!

おかえりモネの時も良かった)


アオイは思う

私達の中に何が生まれていたのか?

それに突き動かされてとった行動が正解かどうかはわからない

でもその時感じたことは嘘じゃないと思う

私達はたった一瞬でも思ったんだ

目の前の小さな命をたまらなく愛おしいと思ったんだ


原作を知らないので、

この言葉たちがどれ位、原作にあるのかわからないけど、

やっぱり脚本の安達奈緒子さん好きだな、と思う