こんばんは。
今日も多くの起業家、経営者の方とお話できた櫂(kai)です。
突然ですが
「あなたの事業、サービスはどれくらいの割合で取引開始となりますか?」
例えば、業種を問わず100社様の企業様と繋がることができたとしましょう。
あなたの持ちえる事業、サービスは
そのうちどれくらいの割合でご利用、ご活用いただけるでしょうか。
100社様中、1社様とお取引ができる事業、サービスだったとします。
単純に1%のシェア率となりますので
1,000社様と繋がりができれば10件のお取引が成立することとなります。
では次に。
「あなたの事業は1社様あたりどれくらいの月平均売上となりますか?」
取引規模によって様々な結果になるのは至極当然の話ですが
その月平均は1社様あたりいったいどれくらいの売上になるでしょうか。
例えば、1社様あたりの月平均売上が50万円だったとしましょう。
先述した1%のシェア率に、50万円の月平均売上だったとして
1,000社様との繋がりができた場合
1,000(社) × 0.01(1%) × 50(万円) = 500(万円)
という計算が成り立ちますね。
結果、あなたの事業、サービスの月売上は500万円となるわけです。
ここからが本題です。
タイトルにある
「数字を追う事業、サービスは繁栄しない」
今、私が書いた計算式。
単純な計算式ではありますが、ここには事業に必要な要素が入っていません。
その要素とは
「交渉」であったり「プレゼン」であったり「商談」というところです。
本来、自社のサービスをご提案するとき
1社様1社様できる限り多くのお客様を作り出すために
懇切丁寧に「交渉」であったり「プレゼン」であったり「商談」を行います。
ただこの行動、営業マンであったり事業者であれば当たり前の行動ですよね?
相手方様に自社のサービスをご利用、ご活用いただくわけですから
どの企業様に伺っても懇切丁寧にサービスをご説明するのは至極当然こと。
ただその「当たり前」
私たちは、とあるタイミングで見失ってしまうことがあるのです。
そのタイミングとは
行動に慣れすぎたり、焦りが出てしまったり、もっと楽をしようと思った時に
「数字」を追って走り出してしまった時なんです。
そんな時、私たちはどうなってしまうのでしょうか。
「数字」にこだわり始めるわけですから
「確率」とか、言い方を返れば「打率」みたいなものに執着し始めるようになってしまいます。
「出来るだけ訪問数を少なく取引を開始させたい。」「確率を上げたい。」「効率良く。」
なんて言葉ばかりが頭の中を占拠するようになってきて
いつの間にか契約数が減ってくる。
それに焦りが加わって、より効率化ばかりを考えるようになり
なお結果が出なくなってくる。
1度は経験されているかもしれませんね。
「打率」や「効率」は事業促進の観点からすれば
正直なお話、足枷でしかありません。
もちろん事業を運営するにあたり「数字」というのは一番大事なものですし
製造の効率化を図ったり、成功率の確率を上げるということは
企業努力として最も素晴らしいことだと考えます。
ですが、ここでお話させていただいている「数字を追う」という足枷は
慣れや焦りや楽したい、という感情からくる「数字だけ」を追ってしまう姿勢のことで
こういった行動になってしまうと、必ずと言って良いほど結果が出なくなり
行く末は事業そのものが頓挫してしまう可能性だって出てきてしまうということなのです。
そこで最初にお話した計算式。
1,000(社) × 0.01(1%) × 50(万円) = 500(万円)
私たち事業者や営業マンは自社サービスの丁寧なご案内をするのは当たり前で
「数字」として表れる「打率」や「効率」を考えすぎてはいけません。
あくまで例ではありますが
月に500万円を売りたければ、その卓越された、あなたがそもそも持ち合わせている
知識と技術と丁寧さで1,000社様とお話をすれば良いのです。
打率や効率ばかりを考えて焦って結果を悪くしてしまうくらいなら
ただひたすらに1,000社様とお会いすることだけを考え行動していれば
あなたにはそもそもの力が備わっているはずですから
お取引を開始してくださる、あなたの会社のサービスを必要としてくださる
そんな方や企業様と出会うことができるのではないでしょうか。
毎日コツコツと、ただひたむきに。
以上、今日は数字を追う事業、サービスは繁栄しないについて書かせていただきました。
この記事がご参考になる方がいらっしゃれば誉れです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。