ビジネスの世界に「先に言ったほうが負け」という格言があるのをご存じだろうか?

 

例えば、昨日のK-1の大会。

 

なんでやるんだ?と思いの方もいたでしょうし、埼玉県に対しても、なんでもっと強く言わないんだ(中止を)と思った方もいたはず。

 

解説しよう。本当は、強く言おうと思えば言えたのだ。

 

実は、あのさいたまスーパーアリーナは県所有のもので、第3セクターが管理しているから、県もハッキリと「止めろ」と言えたのだ。

 

ただ、強制力をもって止めさせてしまうと、キャンセル料を補填しろとか言われかねないから言わなかった。ただ、それだけ。

 

オリンピックもそう。

 

あれも、日本側から中止や延期なんて簡単に言えないのだ。日本側から言おうもんなら、IOCに多額の違約金を取られるんですね。だから、IOCの出方を待って知事や総理はコメントをしているんです。

 

TVを見ている人からすれば、もどかしいと思うかもしれませんが、要は大人の事情。そして、ビジネスの世界では、常にこういった駆け引きが伴ってくるというもの。

 

以上、「先に言ったほうが負け」でした。