ALSの女性〜その1〜 | 専業主婦 鶴子の日記

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H30.春。結婚を期に、九州の大分県から、大阪へ引っ越してきました。令和元年、放送大学の学生になりました。女子大生(腐女子大生です)
日々の出来事や感じた事を書いていこうと思います。

こんにちはハイビスカス



暑いですね…あせる



難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の
51歳女性に頼まれ、
薬物投与した嘱託殺人容疑で
医師2人が京都府警に逮捕された事件を受けて、
10日と11日の毎日新聞に
ALSの竹田主子さんが寄稿した記事が
掲載されていました。



とても印象深く心に残ったので、
部分的に要約して載せます↓



〜自分の病を受容するのに4年。
全てが苦しくて「死にたい」と
思った時期もある〜

内科医として働いていた8年前ALSを発症した。
ALSは、神経の中で運動神経だけが壊れていき、
やがて全身が動かなくなる病気だ。
しゃべること、食べること、
呼吸することも出来なくなる。
意識や知能、聴覚視覚は正常。

診断を受け平気な人はいないだろう。
ショックを受け自分が無力で
価値のないものに思える。
どんどん体が動かなくなるのは恐怖で、
絶望し、死にたくなる。

今は24時間介護を受け、
視線入力パソコンを使い、
医療コンサルタントの他
生命倫理や終末期医療について
学会や大学で講義を行なっている。
病気療養をしているという自覚は消え、
健康な皆さんと同じ感覚で生活している。

今回の事件には、
2つの要素があると考える。
1つは、自殺願望の呼びかけに対し
歪んだ思想を持った医師が、
金銭目的で殺人を行ったこと。
2つ目は、病気を苦に自殺したい人がいること。
2つは分けて考えなければならない。

逮捕された2容疑者は、高齢者蔑視の発言や
死なせたい老人の殺害方法を書いたり、
この目的を達するため患者の意向をでっち上げることをほのめかすなど、
医師の仮面を被った凶悪犯罪容疑者。
問われるべきは医師の倫理で、
こうした倫理欠如の医師を
生み出さないシステムが必要だ。

また一方、
自殺理由で1番多いのは健康問題。
今回の様な「健康問題を抱える人」と
「自殺したいほど悩んでいる人」を
法律で全員自殺可能にしよいものだろうか?

私は自分を受容するのに4年かかった。
発症から7年、生きがいである仕事をし、
プライベートも充実、
何事もなかったように生活しているが、
最初は呼吸器をつけてまで生きたくないと思っていた。
子供のために生きねばと思うこともあれば、
呼吸苦から、もう参った、病気にいいようにされる前に命を絶とう、と思うこともあった。
傷つくことを言われ続けた時は、
復讐する手段として死を考えた。
そうかと思えば、
介護バイトに来た医学生や看護学生を見て
うちでの経験が将来役に立つだろうなと、
誰かの役に立つ喜びを感じた。
思い詰めた時には、
肺炎になったら治療はいらない、
そのまま死にます、呼吸器もつけません。と
カルテに書いてもらったこともあった。
自殺ほう助が認められていれば
書類にサインしたかもしれない。

前向きになれたのは、
行政に24時間介護利用が認められ、
家族に迷惑が掛からなくなり、
視線入力のパソコンを導入して
世界が広がってから。
ママ友、医療チーム、周囲の人に恵まれた。

〜その2に続く〜
(後日書きたいと思います。)


皆さん、午後も健やかにお過ごしくださいクローバー