スタッフよりレポートです
12月3日 KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで通し稽古が行われました！
まずはウォーミングアップ！
”ダンベル部”と呼ばれているそう
iphoneで果歩さんが音楽をかけてBarre3 をワークアウト
果歩さん「前、後ろ、のばす！」
ストレッチ！スクワット！腹筋！背筋！ラストはブリッジ！！
演者やスタッフのみなさんも「きつい！」「楽しい！！」
汗がキラキラと飛んで、
果歩さんがインストラクターのようにポーズを促します。
みっちり30分のワークアウト後、稽古開始！
演出の杉原邦生さん「おはようございます！」
通し稽古が始まります。
オイディプス王役の中村橋之助さんが登場。
響き渡る声で、テーバイの都の民である合唱隊のコロスたちに語りかけます。
フロイトのエディプスコンプレックスの語源となったギリシア悲劇の代表的な王を、
歌舞伎界のプリンスが演じます。
そこにテイレシアース 役も務める宮崎吐夢さんが不吉な報せを持って登場、
不穏な波紋が広がります。
すると女王イオカステ役の果歩さんが、凛として登場！
報せに狼狽するオイディプス王を勇気づけようと、
夫である王に、鈴の音さながらの声で包み込みます。
真剣で純粋に見える関係は、実は母子であるという悲しい運命。
それをまだ知らない二人の、息がつまるようなシーン。
胸をつかまれるような緊張感に苦しくなると、
サングラスをかけたコロスたちの合唱ラップが
テーバイの都の民の気持ちや背景についてグル―ヴィに歌い上げ、
難解と思われがちなギリシア悲劇のお話が、すっと頭に入ってきます。
時にユーモラスでもあり、観客の代弁をしてくれます！
息もつかせぬ走り抜けるような展開、激しく沸騰するラスト！
迫力の見応えでした！！
オイディプスはフロイトのエディプスコンプレックスの語源となった、
ギリシア悲劇の代表的な登場人物。
「REX」とは「王様」の意味
タイトルの三つの「X」は主演３人のキャストと、お話に登場する「三つの道」の象徴
物語の主な登場人物を主演３人が演じ分ける試みで、
果歩さんが女王イオカステ以外の驚きの役での登場します。
紀元前427年ごろに書かれたギリシア悲劇「オイディプス」が、
2018年にコロスたちがラップで進行し、新鮮に演じられる。
イオカステ女王を演じる果歩さんは、
2001年に娘アンチゴーヌ役を演じていたのも不思議なご縁。
原作者ソポクレスにも観せたいほどの刺激的な上演になりそうです！
神奈川芸術劇場 KAATは、情緒あふれる横浜中華街のすぐ近く。
３６０度客席に囲まれた舞台は、束の間、古代テーバイの都になります。
ぜひお見逃しのないよう、どうぞ足をお運びください。
劇場でお待ちしております
杉原邦生さん サイト Twitter
中村橋之助さん ブログ
宮崎吐夢さんTwitter
KAAT 神奈川芸術劇場
12月12日(水)～2018年12月24日(月)
作：ソポクレス
翻訳：河合祥一郎(光文社古典新訳文庫「オイディプス王」2017年刊)
演出：杉原邦生
出演：中村橋之助（オイディプス） 南 果歩（イオカステ）宮崎吐夢（クレオン）
大久保祥太郎 山口航太 箱田暁史 新名基浩 山森大輔 立和名真大
（ギリシア合唱隊 コロス）
by あゆん