第31回東京国際映画祭
コンペティション部門 審査委員記者会見

TOHOシネマズ六本木で26日に行われました!

 

衣装は

 ブルネロ クチネリ  Brunello Cucinelli

 

© 2018 TIFF
(左から ブライアン・バークさん、果歩さん、ブリランテ・メンドーサさん
タラネ・アリドゥスティさん、スタンリー・クワンさん)

 

© 2018 TIFF

 

クローバー挨拶コメントクローバー
果歩さん

「みなさんおはようございます。
昨日のオープニングから、いよいよ第31回東京国際映画祭がはじまりました。
このような素晴らしい方々と16本の映画を観れること、私もとても楽しみにしております。
東京国際映画祭の期間中、色んな映画をご自身で選んで、
映画館に足を運んでくださることを心から願っております。
私たちも一生懸命みなさんが、愛をこめて心をこめて魂をこめてつくった選りすぐりの映画16本を、鑑賞できることをとても楽しみにしています。
そして何よりこの5人の中のひとりに選ばれたことを、とても光栄に思っております。
期間中11月2日まで、私自身も東京でのこの映画祭を楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

© 2018 TIFF

 

クローバー質疑応答クローバー
フィリピンの記者の方から
Q このコンペティションに参加する期待とは?

ブライアン・パークさん
「今回素晴らしい作品を拝見するのを楽しみにしています。知識が無い方が鑑賞体験としていいので、私は意図的にシノプシス(あらすじ)を見ないようにしています。南さんが仰るように、心血を注いで作り手が作品をつくっているので楽しみに思っています。」

果歩さん
「I want to try to speak English. (以下英語で回答)

先程のブライアンと同じ意見ですが、前もっての情報を入れずに観たいと思っています。
作品に対しての第一印象は重要なものですし、なるべく自分の心をまっさらな気持ちにして作品に向き合いたいと思っています。
普段ですと映画を観賞する場合、自分で作品を選ぶことが常ですが、
今回は予め決められた16本を観るということは私にとってとても大きな機会で、新しい作品、新しい世界に出会うことになり、とても興奮しております。」

タラネ・アリドゥスティさん
「私もみなさん仰ったことと同意見なんですけど、ペルシャ語でことわざがありまして、

同じ視線で、同じ目で見る、という言葉があります。

先入観なく拝見させていただこうと思います。」

スタンリー・クワンさん
「みなさんが仰ったのと同意見です。たとえば『アリー/スター誕生』は香港で公開してすぐに観に行きました。しかし今回審査委員としての立場で触れるので、その作品の何に自分が動かされるのか、が大切だと思っています。」

ブリランテ・メンドーサさん
「私たちはガイドラインや審査にあたっての情報をいただきました。それを把握しておきながらも、最終的にここにいる私たちが16本から選出することになります。大切なのは、作品とはじめて出会うという興奮であり、予想せず鑑賞すること。心が動かされるかだけではなく、映画的な言語が使われているかということです。
何故なら審査委員として鑑賞することになるからです。」

ブリランテ・メンドーサ監督、フィリピンから今回審査委員長として選ばれたということで、
今回どんなオーガナイズをされますか?
「審査委員長として、名誉ある職をいただき大変嬉しく光栄に思っております。ました。祖国フィリピンは発展途上国ですが、日本という先進国の国際映画祭で審査委員長を務めることは素晴らしいことです。来年までフィリピンは映画百周年を祝っていて、映画の作り手としての観点からも重要な時期です。」

 

© 2018 TIFF

 

Q 南 果歩さんに質問です。
日本代表ということで審査委員に入っています。ホスト国の審査委員として何か意識していることがありますか?
体調はいかがですか?
果歩さん
「今回、審査委員のひとりに選ばれてとても光栄に思っております。
素晴らしい監督、女優、プロデューサー、今までみた映画の中でも影響を受けた作品に携わっている方々と、一緒に同じ期間中に同じ映画を観て、同じ時間を共に過ごし、
まだ今日で2日目なんですけれども、この4人の方たちとは気心が知れて、もう仲間意識が芽生えています。
ここに並んでいる5人は本当に映画を愛し、映画に自分の人生を捧げ、映画に未来と夢をもっているという、共通認識があると思います。
今までコンペティションに2度、出演作が出品されていましたが、その時の関わり方とはまた違う、映画祭の最初から最後までを長い時間をかけて共有できる喜びがあります。
メンドーサ監督も仰いましたけれども、グランプリを選ばなくてはいけない、各賞を私たちの判断で決めていくという責任は大きいんですが、
そこで私たちが今まで映画を通して感じてきたこと、影響受けてきたこと、映画づくりの中で自分自身が葛藤してきたことが出せるんじゃないか、
映画にもう一歩近づけるんじゃないかと自分自身に期待しています。
過酷なスケジュールで今日もこの後3本観ます。
朝早い中、記者会見に集まっていただいて感謝しています。
日々体力は向上していまして、この期間中、体調管理をし、体力気力十分で挑みたいです。

ホスト国として、第31回目の東京国際映画祭、この東京で開かれているということで、

世界中の映画人が東京に映画を出したい、
東京の映画祭に関わりたいと思っていただけるように、今回、自国開催のホスト役に尽力したいと思っています。
今年で31回目、歴史の1ページになるように思い出深い回だったと言っていただけるように関わっていきたいです。
そして何よりこの素晴らしい審査委員の方々に東京に来ていただけたことに本当に感謝しています。
審査委員の皆様の今までの作品を観れば、どれだけ映画に情熱をもって携わって来たかはお分かりになると思うんですけれども、ここ東京で出会えたことに感謝しながら努めたいと思います。」

 

 

ドイツの記者の方
Q みなさんに質問です。特に女性の審査委員に質問です。今回あまり女性のフィルムメーカーが参加していないと思うんですけれども、
女性の平等に関してはどう思われていますか?

タラネ・アリドゥスティさん
「今回審査員としての役割はありますが、女性はどこでもマイノリティであると思うんです。これに関しては少しずつ歩みを進めて行かなくてはならないと思います。丁度昨日私たちが、今回はじめて女性審査員が2名が参加するということを知り、これこそまさに小さな一歩だと思っています。」

果歩さん
「Thank you for asking good question. It's very important.

とてもいい質問をいただきありがとうございます。
タラネさんとも昨日お話をしていました。世の中、男女比半々というのがもっとも自然な割合だと思います。
今回は女性審査委員が五名のうち二人、そして来年は三人になっているかもしれません。
そして審査委員長が女性になっているかもしれません。今年は小さな一歩だと思いますけれど、私たちが変化を望み、私たちが発言することによって実現していくんではないかと思っています。
今回女性監督が少ないというのは残念なんですけれども、別のカテゴリーで女性監督をフューチャーしているところもあります。
(映画「21世紀の女の子」http://21st-century-girl.com/
そういう意味で東京国際映画祭は、世の中の変化にすごく感応しているんではないかと思います。今年カンヌ映画祭でケイト・ブランシェットさんが声を大にして発言していましたけれど、発言することによって、そしてみんなが賛同することによって、物事が少しずつ改善していくということは私たちの共通の認識として強く思っています。」

 

ブリランテ・メンドーサさん
「私のバイオグラフィをご覧いただければわかると思いますが、私の手がけている13本のうち10本の作品は女性に力を与える、強い女性のキャラクターであったり、女性が重要な部分を担っています。フィリピンという国は問題はありますが、女性の大統領を2名選出しています。
映画祭ですので私たちは性別について評価しているのではなく作品で評価しています。
いずれ女性が平等に扱われるように、映画だけでなく、すべてのことに活躍されることを願っています。」

ブライアン・バークさん
「このような質問をされること自体残念なことだと思います。本当に今後女性審査員が5名全員である時がきてもいいと思います。もちろん
私自身、アメリカの映画の作り手でソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」など好きですし、優れた女性のフィルムメーカーは沢山いらっしゃるので、女性が活躍するのが当たり前になるといいと思います。」

 

MC 最後にメンドーサ監督、5人の意見がわかれてしまったら、どうやって決めますか?

ブリランテ・メンドーサさん
「過去にそのようなことを経験していますし、必ずしも自分が好きじゃないからそれがいい映画ではないということではないんですね。
いい映画であっても自分が好きじゃないということもあります。審査委員長としてそのような姿勢で臨みたいと思います。」

 

 

フォトセッション後、審査委員のみなさんは、審査上映シアターへ
そして3本を審査!


これからほぼ毎日、シアターで審査上映を鑑賞し、審査会議に挑みます。
グランプリが決まるのは、11月2日です!

どの作品が選ばれるのか、どうぞご期待ください!!

 

映画.com) (毎日キレイ

 

 

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by あゆん