夕景になり始めた空の淡さが
微かな水色と混ざり合う頃
窓辺から離れていた野鳥が
街路樹の冬木に立ち止まり
ひと声の合図をし合う
戻り始めた野鳥の夕餉は
眠る住処へとたどり着くのだろう
甲高い声が風を切り裂くように
澄んだ鳴き声を放っていく
動きをしない私と比べては
空を生きてはゆけぬだろうけれども
羽音を想像しては西の夕景を眺めて
朝早くから鳴く鳥の明日を誘う夕空
今宵は君らの鳴き声を思い浮かべて
冬木の季節時計を見ようと
西の空の淡い色彩を眺める
鳥をいざなう夕空の淡い色彩
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【 Diary 】
利き腕の右手関節を骨折して数日間。
来週はいよいよ、右腕の全てをギブス完全固定となり、少しは動きも出来るだろうか。
このまま来年度まで持ち越しとは、なんという年末年始なのだろう。
さすがに左手一本では、長い髪を束ねられないと改めて知る。
あれこれと策を練り試したが、やはり無理だと諦める12月。
もはや、長い髪はたらしたままがいいとしか…… ないね。
ひとり苦笑いする。
とりあえず、動きをしない私の夕空。
いや!静かにするしかないということなんだろう。
身体の休みと思えばよいことだろう。
利き腕である右腕が治る頃には、さぞかし左手の動きもスムーズになり、やがては両手使いが出来るかもしれない。