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◆ 詩集【  透明な恋唄  】より。




◆【 我が風の恋唄よ《 二 》 】



君という人こそが、我が風の恋唄であり

その君の唇から声が宿り

震えた空気を流れて触れては

こちら側の私に届けられていたことを

君は知らなかったかもしれない


琴線が響き渡るように流れる声が

空間の中を撫でていく


それは、きっと

誰にも歪められない時計の針のようなもの

奪い取ることすら出来ぬ透明な唄声となり

視線の先に居る私の顔を柔らかく撫でていき

やがて、この耳に響く声となっていた


唄声が透明な指先となっていたことすら

貴方は知らなかっただろうか

私のためだけに伝えられる唄声が、

静かな時間を作り上げたことを


そうして、その透明な唄声こそが

我が心に響きながら宿ったのは

私に教えてくれていた君の心の指先

それこそが、君の心の指先だったことを


あれからずっと我が意識の奥のほうで

いつも風の恋唄となっていたことを

きっと何も知らなかったのだろう


君が伝えてくる声こそが、心の指先だった

今度はそれを君に伝えたいと願ったのも

周りくねる自然のなりゆきだろう

それこそが、運命というものかもしれない

  君と出逢えたのは運命の糸という証  


どうか、風の恋唄よ

いつか風の恋唄の想いを届けてほしい

かつて、私に伝えてくれていた人に

その《 心の指先 》に届くまで



我が風の恋唄よ

遥か彼方をこえてゆけ

時の流れすらもこえて

透明な境界線の壁すらもこえて

重ね合う風の恋唄が届くまで


我が風の恋唄よ

君に届くまで

遥か彼方までこえてゆけ














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🌠  作成日  

🍀  2023年2月2日《   


🌸  鏡乃 琴禰  

💁‍♀️ デザインアート写真名⬇️

【 ルシアン=マリア=バイオレット・ホワイトローズ 】


💁‍♀️ この詩作品は第一詩作品と第二詩作品と繋がった文章になります。

第一詩作品、第二詩作品ともに【 詩集/透明な恋唄 】という中にまとめてあります。


🌸 私の詩作品、およびデザインアート写真をご覧いただきありがとうございました。



⚠️ 私の詩作品、およびデザインアート写真の無断転載、無断使用を一切お断りします。






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