最近Twitterでアセクシュアルの情報サイトであるasexual.jpさん(以下敬称略)が閉鎖を考えている、というツイートを見かけました。
私が友人にアセクを打ち明けられたときに初めて見たアセクについてのサイトがasexual.jpでした。
ひとこと掲示板や総合掲示板にはアセクの方々の心情や悩みが赤裸々に書かれていて、見るたびに新たな発見があり、頼りにしているサイトでした。
まだサイトの閉鎖が決まったという訳ではないそうですが、Twitterで見た感じだと存続は厳しそうに感じます。
18年も続いたアセクの一大交流サイトがこのような形で閉鎖、というのは非常に残念です。
クラウドファンディングをやるとなれば喜んで協力したいです。
さて、今日もasexual.jpさんを見ていたのですが、「日本でのAセクシャルの過去」というページがふと目についたので見てみましたが、なかなか興味深かったので少し触れたいと思います。
「Asexual」という言葉が広がり始めたのは2001年だそうです。これは思ったより新しいんだなという印象でした。
日本で「Aセクシャル/アセクシュアル」という言葉が広まり始めたのが2002年ごろ。この年にasexual.jpが開設されています。
このころから2ちゃんねるでもアセクシュアルについての議論が始められていたようです。
最古のアセク板(と思われるもの)を見てみましたが、このころは懐疑的な意見が多く見られます。
それでも2004年頃からはオフ会やイベント参加などでアセクの知名度を上げる活動が展開されていたそうです。
そして、こういった活動もasexual.jpで呼びかけて行われたとのこと。
その努力もあって、2010年代では「アセクシュアル」が度々メディアでも取り上げられ始めています。
asexual.jpが日本のアセクの普及活動に大きな役割を果たしたということは言うまでもありません。
現在はSNSや動画サイトの普及によりアセクシュアル当事者の声が簡単に発信できるようになりました。
もしかしたら、asexual.jpのようなネット掲示板の時代は終わりに向かいつつあるのかもしれません。
しかし、日本アセク史において重要な役割を果たしてきたこのサイトが、どうにかして残ってくれたらいいなと思います。