家具屋が本気で家づくりをしたら…こんな住まいになります!7年半前に取り組んだ中古マンションリノベ | 家具なび~家具の使い方を提案するブログ~ 名古屋・インテリアショップBIGJOYが独自のアイデアで家具の配置術などを提案

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今から7年半前にインテリアショップ

BIGJOYが取り組んだ

『家具から始まる家づくり』

中古マンションリノベーションの事例を

今一度振り返りたいと思います・・・。

 

『家具屋が本気で家づくりをしたり・・・

こんな住まいになります!』

 

 

というお話となります。

 

10年ほど前から私たちが考える

理想の家づくり・・・それは

「家具のことを設計の段階で

しっかりと考えてもらいたい!」

家づくりにおいて、家具は後付け

のようにとらえられていることが多く

マイホームがもうすぐ完成してから

家具を探す方が10年経っても

変わらず多いことに気づかされます・・・

 

家づくりは何千万円もの金額を

投資する人生の一大事業であります。

ブログやSNSなどでは節約術や

百均GOODの活用術など

目先のお金の節約は数多く語られ

ておりますが・・・

『マイホーム』自体がせっかくお金を

かけるのにもったいないことに

なってないのでしょうか?

そんな情報も多く語ってもらいたい

ものです。

 

そんな方に今一度、家づくりの

理想の形のひとつである

『家具から始まる家づくり』という

考え方を今回、改めてご紹介できれば

と思い、ブログに綴ることとしました。

 

“家具屋が本気で家づくり”をするとは

住宅会社や一級建築士の家づくりと

異なる点があると思います。

 

それは・・・

 

『家具の寸法に合わせて壁の位置を

決める』

『家具の配置に合わせてドアの位置

を決める』

 

という考え方です!

 

 

上の写真をご覧ください。

リビングの奥に寝室、その奥に

ベビーカーが見えますが、

ベビーカーがあるスペースが

ウォークインクローゼットとなって

おります。

 

この2つの空間を隔てる壁の位置は

家具のサイズに合わせて

家具の配置に合わせて決めているのです!

 

そんな考え方こそ

家具から始まる家づくりとなるので!

 

寝室なら何帖あればいい

子供部屋なら何帖あればいい

クローゼットなら何帖あればいい

というものではなく

その空間を具体的にどのように

使用するから〇.〇帖必要!という

アプローチがあっていいのではない

でしょうか?

 

家具屋が考えたリノベーション事例、

リノベーションプロセスをこれから改めて

ご紹介させて頂きます。

 

2014年の4月にある物件に出会いました

こんな間取りの中古マンションでした。

 

 

元々は76㎡ほどの3LDKの

中古マンションで、リノベーション前の

当時の写真がこちらです・・・

 

 

どこにでもありそうな内装と

LD空間の隣に和室があるという

中古マンションでした・・・。

 

そんな中古マンションを家具屋が

リノベーションすると・・・

 

 

こうなります!

 

先ほどの間取り図の右半分の壁を

すべてぶち壊し・・・スケルトン状態にします!

 

 

中古マンションのリノベーションの

特徴は・・・上の写真を見て頂くと

分かると思いますが、木造建築の

戸建て住宅とは異なり

壁がなくても、全く問題ありません。

すなわち、壁の位置は木造建築とは

ことなり、自由に決めることができる

のです!1㎜単位で指定することだって

可能なのです!

 

家具屋である私たちが考えた

間取りがこちらになります!

 

 

元の間取り図と比べると・・・

 

 

右半分の壁の位置が全く異なります。

 

今回考えたアプローチは・・・

まず、玄関横のウォークインクローゼット

の広さから考えました。

 

 

そこでご覧頂きたい写真がこちらです!

 

 

ウォークインクローゼットと寝室を隔てる

壁の位置は・・・そうです!

上の写真の既製品の伸縮タイプの

クローゼットの最小幅に合わせて

設計しました!

 

この伸縮クローゼットをL字に

配置できる広さとしたのです!

 

さらに・・・

 

 

この寝室も・・・シングルベッド3台設置

できる寸法で、リビングと寝室を隔てる

壁、ドアの位置を決めております!

 

 

これらの2つの部屋は先ほど申し上げた

通り、家具のサイズ、家具の配置に

合わせて、壁の位置を決め、

必要な広さの部屋としております!

 

この考え方こそ、家具屋目線

『家具から始まる家づくり』

家具屋が本気で家づくりをしたら

こうなります!というものとなります。

 

さらに、寝室に置いては・・・

廊下へ出るドアの位置も変更しました!

 

 

この引き戸です!上の写真にあるように

マンションの収納スペースの少なさを

補うため、ベッドの足元にハイチェストを

2本並べることが出来るドアの位置に

しております!写真のチェストは幅90㎝

のタイプですが、設計上は幅105㎝の

チェストが2本並ぶ寸法でドアの位置を

決めております!

 

このようにドアの端から壁までの

有効寸法をしっかり考えることが

家具から始まる家づくりの考え方

となるのです!

 

ここ最近、新築の分譲マンションに

おいても『自由設計ができる』ことを

売りにマンションを販売している物件

を見かけます!

 

BIGJOYにも以前に分譲マンションを

早期契約し、

「水回り以外の間取りを自由に変更できるから

間取り変更をBIGJOYさんに相談したい…」

と家具選びから間取り変更まで

提案させて頂きました。

 

その時も、この中古マンション

リノベーションと同様に、家具の配置、

家具の寸法から壁の位置を決め、

収納スペースの広さ、ドアの位置を

アドバイスさせて頂きました。

 

お部屋の使い方を具体的に決めて
間取りを考えるというプロセスは
家づくりにおいて、とても重要であると
考えます!
 
具体的な使い方・・・例えばこんな
提案です!
 
 
この中古マンションリノベーションでは
玄関から入ってすぐに土間スペースを
設けました!
このスペースは・・・
 
 
そうです!ベビーカー置き場として
作ったスペースとなります!
子育てあるあるで一度はこんな
経験したことありませんか?
 
「ベビーカーで散歩中にお子さんが
スヤスヤ寝てたのに・・・
お家に帰ってきてベビーカーから
抱きかかえたら・・・起きて泣き出す…
なんてこと・・・」
 
私自身もそんな光景を目の当たり
にして、「せっかく寝ている時間に
ちょっとした家事ができると思った
のに…」と話をしたことを思い出します。
 
しかしながら、このようなスペースがあれば
ベビーカーでお子さんを寝かしつけたまま
にして、玄関からの出入りもベビーカーが
邪魔をせず、ちょっとした家事が行える
と考えたのです!
 
玄関からクローゼットをロールスクリーン
で間仕切ることができるように設計し
 
 
ロールスクリーンが納まるスペースも
計算して、天井から壁を少し下まで
下げた設計をしました!
 
 
見えにくいかもしれませんが、
ロールスクリーンの寸法ぎりぎりの
6㎝ほど壁をつくったのです。
こんな些細な点ですが、
使い方、道具の寸法に合わせて
家づくりをするからこそ、見える視点
となるのです。
 
当時のことをいろいろ思い出しながら
ブログを書いていると
どんどん長くなってしまうので
このコンテンツは2回に分けて
ご紹介したいと思います!
 
次回は寝室でこだわった使い方
リビングダイニングでこだわった点など
ご紹介させて頂きます!
 
 
参考にしてください。