はじめに
このテーマでは、デンマークの家具デザイナー Hans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)が、張りぐるみの椅子を得意とした工房AP Stolen向けにデザインした椅子を紹介しています。
なぜAP Stolenなのか?
AP Stolenの製品型番は、ほぼ時系列通りに振られているので、全体を通して見るとウェグナーのデザインが年を経てどのように変化していったのかよく分かります。
過去記事一覧は下にありますので参照ください。
参考文献は、ウェグナー家具の販売代理をしていたSalesco社の1967年のカタログ。
AP51について
前回は、ハイバックチェア『AP50 H』をご紹介しました。
今回は、型番『AP 51 』をご紹介します。
カタログに掲載されたアームチェア『AP51』の画像です。
デザイン
1963年頃?
サイズ
幅:70 cm
奥行き:64 cm
高さ:84 cm
素材
生地:ファブリック or レザー
アーム:チーク、オーク、ローズウッド、張りぐるみ
脚部:スチール
1964年当時の価格(DKK)
不明
使用生地量(カタログ値)
1.35m(アーム張りぐるみの場合1.60m)
コメント
まっすぐ伸びた木製のアーム(オプションによっては生地仕様)とスチールの脚部、そして波打った張りぐるみの背と座を持った3種類の素材が使用されている椅子です。
スチールと木の使い方が、後期のヨハネス・ハンセンで発表された椅子を彷彿とさせます。
スチールの脚先が僅かに曲がっているのがキュッとした印象を与えています。
会議用の椅子としてデザインされているので、安楽性よりは姿勢をきちんと保持できるようにデザインされているように見受けられます。
アームが張りぐるみのバージョンしか見たことがないので、いつかローズウッドバージョンを見てみたいものです。
読んで頂き誠にありがとうございます。
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このテーマの過去記事
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北欧家具 hisagu
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