●パイプイスPC、VAIO QRを買いたかった | サンロフトの本とテレビの部屋

●パイプイスPC、VAIO QRを買いたかった

●パイプイスPC、VAIO QRを買いたかった
BS-TBS「X年後の関係者たち」にVAIO。

VAIO登場時の熱狂はよく覚えている。B5ファイルサイズの薄くてコンパクトなノートPC「VAIO PCG-505」はブームになり、VAIOカラー「紫」を定着させた。この開発秘話は何度か聞いた気がするなぁ。

ところが、PCG-505にはまったく触れられず、VAIO C1、VAIO GTといったクセの強いマシンの話で盛り上がる意外な展開。確かに、これらも当時話題になったが、買おうとは思わなかった。


そして、異色のデザインのノートPC、VAIO QRの登場である。このモデルには少々思い入れがある。

2000年。ちょうど父のパソコンを選んでいる時で、価格とスペックからVAIO QRも候補に挙がった。数機種の中で、最終的にNECのLaVieと悩みに悩んで、LaVieを選んだ。

今思えば、VAIO QRを選んだ方が面白かったが、選ばなかった理由があったはず。覚えていないので調べ直してみると、なんとなく分かってきた。

画面サイズがLaVieより少し小さい。光学ドライブがDVDじゃなくCD-ROM。FDDが別売り(外付け)。HDDの容量が半分(10Gバイト)といった欠点が……。

デザインには強く惹かれたものの、この先何年も使っていくことを考えると、スペックを優先せざるを得なかった。

番組中でも、奇抜なデザインに似合わず、中身はまったく普通のPCだったと言われていた。VAIO C1やVAIO GTが時代を先取りしすぎたように、VAIO QRも10年後だったら、ブームになっていたかもしれないな。その頃には、どれもこれも同じようなPCばかりになっていたから。


関連ページ TVer『X年後の関係者たち VAIO編 2021年11月30日』