●ゲーム電卓はガチだった | サンロフトの本とテレビの部屋

●ゲーム電卓はガチだった

●ゲーム電卓はガチだった
カシオのゲーム電卓が復刻されるという。1980年8月発売というから、任天堂「ゲーム&ウォッチ」の最初のモデルが出たわずか数ヶ月後。今でこそ、シンプルなレトロゲームという位置づけだが、当時は最先端の玩具としてガチでプレーしたものだ。

「ゲーム&ウォッチ」は5800円だから、現在の価値で1万数千円。……という見方でも高価だが、ファミコン以前なので5000円オーバーの玩具はそうそう買えない印象だった。1970年代からテレビにつなぐゲーム機はあったが、1万円以上なので友人知人で持っている人はいなかった。そんなわけで、電卓としても使えるゲーム電卓(4900円)には存在意義があったのだ。

私は当初どちらも持っていなかったが、1981年になって友人のゲーム電卓をプレーした。テーブルゲームを除けば、初めて経験したコンピュータゲームだったと思う。いくらプレーしても飽きなかったのを覚えている。こんなに面白い玩具があるのかとさえ思った。

記憶が定かでないが、20年~30年前にもゲーム電卓の復刻版が出ていて、買った覚えがある。カシオ純正じゃないかもしれない。ずいぶん前に壊れて捨てたので詳細は不明だ。その時点でもすぐ飽きてしまったくらだから、今、復刻版を買ったところで、数日で単なる電卓になることだろう。感動は、リアルタイムでなければ味わえない。

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