●実は一生の趣味だった
●実は一生の趣味だった
どんな趣味も5年で飽きてしまう、と以前書いた。中でも、切手収集ほど熱中し、覚めた後に虚しさを感じた趣味は無かった。ハマっていたのは小3から中1だが、特に小5、小6の2年間は、金と時間と情熱のすべてを注ぎ込んだと言っていいほどだった。
日本郵趣協会に入会し、渋谷宮益坂の日郵コインや新宿南口の郵趣会館へ通い、「郵趣」、「スタンプクラブ」、「切手マガジン」(後半は「郵趣ウィークリー」に代えた)の3誌を読み、のべ10人以上と文通し、同人誌を発行したりした。それらすべてを2年間で体験した。一連の昔話で「遊び」パートの過半数を占めるほどの物量だ。
1978~80年だから、アップルII、MZ-80K、PC-8001が売られてた頃。秋葉原のニチダイスタンプには行ったが、そのすぐ近くでパソコンが売られていたとは想像すら出来なかった。
M型2リビング、SIII型、ミサワホーム55等はまだ無かったが、住宅展示場を巡ればG型やA型2階建て等が観られたはず。知っていながら、その時はその重要性に気づかなかった。確か、当時の広告か広報誌の展示場一覧で、都内(つまり行ける範囲)にG型があるのを見た気がする。
80年代に入ると、切手は趣味として急速に廃れ始め、新発行の切手にも魅力が無くなっていった。日本だけでなく、世界的な流れである。一生の趣味になると思って始めたのに、そんな凋落を目の当たりにして、あの時、金も時間ももっと別のところへ使うべきだったと後悔したものだ。
しかし、歳を重ねてみると、あの5年間、特にピークの2年間の密度が尋常じゃなかったと気づく。20歳から始めて50年間で体験する感動を一気に味わったと考えれば、一生の趣味に等しかったのである。
子供あることに意味があるのか、人生のピークの時期だからかは分からない。恐らく両方だろう。
●シャルル・デュトワ、失脚?
昨今のセクハラ告発の流れで、ジェームズ・レヴァインに続き、シャルル・デュトワの立場もヤバくなった。いくら鈍重な日本でもN響との仕事からは降りてもらうのでは?
デュトワは非常に好きな指揮者で、フランスものならまず第一に挙げる。CDもたくさん持っている。案外ゲスな人物だと知ってガッカリしたが、それで音楽の価値が損なわれるわけではない。中堅だと思っていたら、いつの間にか高齢に。これで引退となっても、リスナーとしての損失は少ない。