●場違いな裸婦像 | サンロフトの本とテレビの部屋

●場違いな裸婦像

●道重再生への不安、その2
1日空いたが、続けて書くことになるとは思わなかった。件の記事の影響か、彼女の近影が公開された。驚くほど変わらぬ姿に、心洗われた。休業までの2年4ヶ月と比べても変化が少ないだろう。

 

2年以上のブランクとなると、普通はどうイメージチェンジするかを考えるはず。モーニング娘。に復帰するわけじゃないから、以前と違うことが重要だと思うのが当たり前。そもそも、13歳から維持し続けたイメージだから、休業時点でもかなり無理になっていたと思われる。

 

しかし、どうだ。顔が変わらないばかりか、メイクも髪型もそのまま。多くのファンは、ストレートの長い黒髪を変えてほしくないはず。そういう意図から、敢えて変わらぬ姿で復帰するのだとしたら、ただならぬ決意だ。

 


●場違いな裸婦像
図工・美術の話では、ほぼ絵画についてしか書いて来なかった。印象は薄いが、約半分が工作だったはずだ。粘土細工も、油粘土だけではない。小2ではジュースの缶に紙粘土を貼り付けて野球選手を作り、絵の具で着色した。まあまあの出来だが、特に評価されることも無い。私に図工が得意というイメージがついたのは小5、小6からで、それ以前はむしろ苦手な科目だった。

 

小5あたりではブロンズ粘土があった。硬い油粘土っぽい質感だが、固まった後で磨くと光沢が出た。何を作ったか覚えていないが、磨くために家からスプーンを持っていったと思う。小6では焼き物。造作の後、着色したと思うが、私の作品は焼く過程で割れたようで、未完に終わった。

 

きりがないのであとは別の機会に譲るとして、総じて言えるのは、絵と違って工作で感銘を受けた作品が一つも無かったということだ。天才の彼女や、小6で一緒に宇宙戦艦を描いていた友人も含め、印象的な作品は一つも無い。スケールの大きさに驚嘆したことはあるが、それはまた別の基準である。

 


時は流れ、中2の冬。石膏粘土で人体を作った。紙粘土の繊維を細かくした感じで、固まるまでの時間にも余裕があった。全身のポーズを2面図か3面図でスケッチし、先生からOKが出たら針金で骨格を作る。骨格は板に固定し、石膏粘土で肉付けしていくのだ。私は走っているポーズにした。針金を適当に曲げ、適当に粘土を貼り付けていった。私は何でも作るのが遅いので、途中で家に持ち帰った。

 

で、完成させて学校へ持って行くと、なにやら、どよめきが……。私の作品だけが艶かしい裸婦像で、他の人はもっと抽象的な仕上がりだったのだ。粘土の質が良いので、ディティールを作り込むのは自明だと思ったのだが……。

 

茶色に着色後、私の作品だけ、「コンクールがあったら出すから」と学校に残された。その後どうなったかは知らないが、入選したのなら知らされただろう。こんなことならポーズをもっと工夫し、骨格や筋肉など調べて作ればよかった。

 

私は元々、絵より立体物が得意だということも忘れていた。物の形は3次元で考えるのだから、立体に構成する方が簡単だ。平面に描こうとすると遠近法が必要だし、陰影のつけ方も難しい。立体物でなら、少学校時代の2人の天才とも拮抗し得たかもしれないな。