●謎の２ダイニング住宅
●謎の２ダイニング住宅
『都心に住む』2015年6月号に、興味深いマンションのリノベーション物件が載っていた。手持ちの家具をすべて置きたいという希望で探したが、それが可能な物件は見つからずリノベーションを選択したという。
中央のキッチンを挟んで南北に2つのダイニングが配置された奇妙なプラン。物件は西向きなので2つとも開口部へ向いている。対面式キッチンのある「ファミリー・ダイニング」と、キッチンとドア1枚隔てたフォーマルな「ラウンジ・ダイニング」。2つのダイニングは西側のリビングを通じて交わっているので、独立したイメージではない。
来客時に家族とは別々のダイニングが使えるメリットか、気分次第でダイニング・セットを使い分けるためか。さらには、テラスにウッドデッキを造って第3のダイニング・セットが置かれている。ほとんどの人には理解不能な珍プランだが、住人のライフスタイルには合っているのだろう。
2つのダイニングで、私はすぐにこれを連想した。ミサワホーム55。実質最大の36坪タイプのみだが、北側のダイニング・キッチンと、南側のリビング・ダイニングの2つが用意されている。長年不思議だったが、こんな需要もあるのだな。
昨日の『ワールド・ビジネス・サテライト』では長さ6メートルの巨大アイランド型「メガキッチン」が紹介されていたが、キッチンとダイニングにはまだ多くの可能性が秘められているのかもしれない。
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