●バラ撒きは呼び水になるか? | サンロフトの本とテレビの部屋

●バラ撒きは呼び水になるか?

●バラ撒きは呼び水になるか?
オロナイン軟膏は、全国の幼稚園、小学校に試供品を配ることで大ヒットとなった。しかし、PC業界に限っては、無料もしくは激安品をバラ撒いて当たったという話を聞いたことがない。


古くは、日本IBMがIBM JXを希望する大学に無料で配ったが、周知のとおり売れることなく短期間で消えていった。近年では、シャープがネットブック版メビウスをまず100台、続いて女性誌読者に100台、無料モニターで配った。これも成功とは言いがたく、後継モデルが出たもののすぐに忘れ去られた。


そして、忘れられないのがアップルとバンダイが協力して作ったゲーム機「ピピンアットマーク」だ。「世界でも最も売れなかったゲーム機」という不名誉な記録を持ち、その数、わずか4万2000台。
日本では発売時、新聞で無料モニター募集が行われ、10万4000件もの応募があったという。私も応募したと思う。当選台数は100台か200台か、とにかく異例の多さだったと記憶している(台数はググってもヒットしなかった)。実際の売り上げに対する関心度の高さが虚しい。
Macintosh用ソフトも使えたようだが、互換性や使い勝手は不明。ゲーム機としては高価でゲームもあまり出なかったため、廉価版Macintoshとして売ればよかったと思う。
尚、富士通の「FM TOWNSマーティー」も無料モニターがあった気がするのだが、ググってもヒットせず、記憶違いかもしれない。


Surface RT/Proを採算度外視で叩き売る動機は、マイクロソフトにはある。ある程度予想していたとはいえ、最近の動向は不気味。ユーザーにとってもイヤだが、PCメーカーにとってはもっとイヤなキャンペーンである。


バラ撒きは逆効果。売れていないというイメージを定着させ、買ったら損(すぐに市場から消える)だと思わせてしまう。ただし、運良くタダか激安で手に入れられたら喜ぶけどね。

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