●ミサワホームM型は存在しなかった!? | サンロフトの本とテレビの部屋

●ミサワホームM型は存在しなかった!?

●ミサワホームM型は存在しなかった!?
ミサワホームの企画住宅の中で、長年の疑問がある。初代M型である。1979年春~夏の時点では、G型、O型、OII型、MII型、A型、AII型、S型、SII型の8モデルが現役だった。言い換えれば、初期GOMASにおいて、既にM型だけが2代目だったのだ。


先入観から初代M型は初代O型より古いと思っていたが、『プレハブ住宅の研究』(1978年)では、MII型はO、A、Gに続くモデルでO型のヒットを受けてつくられたとある。50代をターゲットにしたO型の廉価版だ。同書に載るG型は試作型らしきものだし、同じく載っているS型は明らかにG型より古い。よって、記事の正確性には疑問が残る。


O型以前に売られていたホームコアのうち、平屋がA型平屋、2階建てがS型と改名された(仕様変更は不明だが、ホームコアの写真が流用されている)。カタログやチラシに「A型2階建て」とも書かれているAII型は、A型平屋とは全く異なる総2階建てだ。だが、カタログは共通で表紙タイトルは「A型」。「AII型」の記述はカタログ内にも無い。


O型とOII型は一時期併売されていたが、カタログは別。いわゆるマイナーチェンジで、1979年時点でO型は在庫処分の扱いだった。しかし、SII型はS型と共通のカタログ。表紙タイトルは「S型」でカタログ内のみ「SII型」と記述。マイナーチェンジというより、上位モデルの追加といった形。
MII型の意匠デザインはO型と共通。G型、AII型、OII型、MIII型が同じデザインのフラワーボックスを装備した。SII型はMII型と同じルーフサッシを装備するので、世代的には同じだろう。


初代M型がO型(1976年9月発売)の後に出て、OII型の前(1978年)にマイナーチェンジされる可能性は低い。A型平屋やS型同様、1977年頃にホームコアの中の1形態にM型と命名したのならあり得る。で、そのプランをベースに装備一新しMII型としたとか。それなら、初代M型が極端に短命でMII型と併売されなかったとしても不思議じゃない。そもそも、2代目にしてはMII型のプランは洗練されていない。
実は、SIII型の33坪タイプにもベースとなるフリーサイズのプランが存在していた。『匠の時代』「第5巻ミサワホーム」ではSIII型のプランが1から考えられたように書かれているが、事実はそうなのだ。


尚、最近古いチラシで、SIII型の33坪プラン図の横に「他に各種プランあり」の記述を発見した。各モデルの一覧だったので、これまで見落としていた。
SIII型のプランバリエーションもぜひ突き止めたい。当時だから4~5種類のはず。居室のある南側を3尺縮めるか、東西または南北を伸ばすぐらいしか思いつかないが、何かミラクルがあるだろう。


以上、ほとんど誰も興味のない話。