●『TOKYOエアポート』雑感 | サンロフトの本とテレビの部屋

●『TOKYOエアポート』雑感

●『TOKYOエアポート』雑感
今クールのフジテレビドラマは、大多亮によってどう変わるかが注目される。日9の『TOKYOエアポート』はCSフジのドラマの拡張版である。CSから持ってきたのは彼のアイデアらしい。
敢えて言えば、地上波ドラマらしく肉付けする必要は無かったと思う。これだけドラマが量産され目の肥えた視聴者が、今さらウェルメイドを求めるだろうか?
色々な要素を詰め込んでセオリーどおりに組み立てられたドラマを観るたび、「ああ、またか」と落胆させられる。1アイデア、1テーマで、余分なことは描かずにやった方が面白くなる確率は高い。


事実、CSフジ初のオリジナルドラマ『ニュース速報は流れた』は、抜群に面白かった。今のキー局の空気では無理だろうが、あれをそのまま日9で再放送しても良かったと思う。さすがに視聴率は振るわないだろうが、マニアウケ確実。再度の再放送で人気が爆発するかもしれない。もうスリルとサスペンスの時代じゃないが、先が観たくなるのはこういうドラマだ。ただ、竜頭蛇尾感は否めないのだが……。
同じくCSフジの夏菜版『おくさまは18歳』も長尺4話を1時間×8話に再編集して地上波でやればいい。ドラマ低迷の打開策は、既に出来ている気がするなぁ。



●『ビジュアル日本切手カタログ』
既に曲がり角を何度も迎え、没落してしまった切手収集。1985年のジュニア離れ(子供の趣味として完全終了)、89年のふるさと切手、その後の10面組み合わせ記念切手、フレーム切手と来て、元々のファンは誰もいなくなった。
切手カタログはそれでも毎年発行されてきたが、趣味としてほぼ壊滅した今、再び切手の魅力を再確認する時代が到来したのだろう。(日専以外の)切手カタログは新切手のデータのために必要とされるのだが、ここ10年ぐらいの記念切手については図版が小さすぎてカタログでは判別不能。集めている人がほぼいないため成立しているのだが、資料としては平成時代を完璧に網羅したカタログが望まれる。