●最強LaVie Z。ただし、ウルトラブックとしての | サンロフトの本とテレビの部屋

●最強LaVie Z。ただし、ウルトラブックとしての

●最強LaVie Z。ただし、ウルトラブックとしての
BS11『家電'S Walker』にNECのウルトラブックLaVie Zが登場。薄さとアプリ起動の速さには目を見張る。ぜひ使いたいマシンだ。
しかし、それはスペックを細部まで規定する“ウルトラブック”の弊害の象徴とも感じた。確かに、ウルトラブックという枠の中ではLaVie Zは素晴らしい。が、要は処理能力を妥協せず薄さと軽さを追及した平凡なノートPCではないか。


↓の記事にある通り、主要PCメーカーがウルトラブックに向かい、来る時代のWindows 8のタブレット兼用ノートに向かう間に、小型PCはすっかり廃れてしまった。あまつさえ没個性の一途を辿るPCが、ますます狭い領域に追い込まれている。


何ヶ月か前、BSの番組でインテルの中の人を交えたウルトラブック特集があった。「ネットブックのように処理能力に妥協しない」のが、その真骨頂らしい。
今はそれを売りたいから、PCの向かう先として語っただけかもしれない。しかし、インテルがPCの進化は終わったと考えているとしたら、業界を破滅の方向へ誘導していることになる。
PCという枠の中でOSやUIを進化させる試みは、ほぼ潰えたといえる。VistaショックでLinux等様々な方向性が模索されたが、結局は従来どおりのWindows 7と従来どおりのPCへ回帰してしまった。


昨日書きかけたことも、べつに悪口が目的ではない。パソコン史を振り返って、まだ気づかれていない失敗要因を見つけ出し、明日のPCの可能性を考えたいのだ。


関連ページ  PC Watch『山田祥平のRe:config.sys 小さなPCはなくなってしまうのか』