●電子書籍展望
●電子書籍展望
Kobo Touchを2週間使ってみて、実感したことがある。小説等、文字だけの本は電子書籍になっても十分読みやすい。フォント変更や文字サイズ設定が柔軟なKobo Touchは、その点で他の電子ブックリーダーより優れている。
しかし、図版の多い本は電子書籍に向かない。
A4サイズの本を、縦横2.5分の1しかないKobo Touchで読むのは困難だ。多くのPDFファイルはプリンタ印刷を想定してA4サイズだが、拡大表示すれば一部領域しか見えなくなり読むに耐えない。
大判で図版の多い電子書籍はPC専用と割り切るしかない。読書環境に合わせて図版がうまく変形するノウハウが完成するのは、何十年も先のことだろう。恐らく、1枚の図を見るという形のままではうまくいかない。
カラーの問題もある。電子ペーパーのカラー化もあるが、写真集等を鮮明に表示するのは無理だろう。昨今カラー印刷のコストは低下し、オールカラーの雑誌も普通になった。
Fujisan等で無料電子雑誌が閲覧できるが、図版の解像度は低い。収納場所に一番困るのは雑誌だが、10年分、20年分保存するにはクオリティ的にも容量的にも苦しい。近未来に改善されるとしても、既に出たものはどうなるのか?
Kobo Touchやkindleのような電子ブックリーダーはいずれ廃れ、数年後、RetinaディスプレイのiPadが200gで1万円ぐらいになって全てを飲み込むのかもしれないな。