●『平清盛』 | サンロフトの本とテレビの部屋

●『平清盛』

●『平清盛』
半ば予想はしていたが、やはり薄汚れた画面だった。私も、あまり良いとは思わない。
時代考証やリアルさとは関係ない。NHKが『龍馬伝』や『坂の上の雲』で試みてきた映画的な画面づくりによるものだ。先日のNHK『新春TV放談2012』でも言われていたので間違いない。
一方で、言葉遣いや心情描写が現代的だったり、白塗りじゃなかったり、時代考証が中途半端な面もある。大河ドラマではお約束だが、松田聖子がこの先老けメークで出るとは思えないしな。
映画館のスクリーンなら薄汚れた画面がリアリティを持つが、テレビでは不快感の方が大きいだろう。『坂の上の雲』なんて明治時代だもんな。あの汚れ感は事実に反するのではないか?


関連ページ  Yahoo!ニュース『薄汚れた画面…大河「平清盛」を兵庫知事が批判』


●2012冬ドラマ雑感
今クールは、久々に刑事ドラマが重なった。正月の『デカワンコ』SPが象徴するように、やり尽くされたジャンルのドラマは珍設定の宝庫となる。無理のありすぎる『ダーティ・ママ!』の設定にさえ、現代人の我々は違和感が無くなっている。


刑事もの、恋愛もの、学園もの、医療もの、家族もの、企業もの等々ジャンルを挙げて考える必要も無い。どのドラマも、たいがい何らかのジャンルに属してしまう。つまり、完全にやり尽くされたということだ。


温かさが不可欠な学園もの、家族ものというジャンルで『女王の教室』、『家政婦のミタ』が誕生したのは、ドラマがやり尽くされたからに他ならない。1970~90年代頃に作られていたら、どちらも人気は出なかったろう。視聴者は、作り手が思っている以上に古い形式に飽き飽きしているようだ。


●『数学 女子学園』
昨夜始まった日テレ深夜の『数学 女子学園』は、驚くほど宣伝されなかった。
同じ日テレ深夜枠の、剛力彩芽の『ティーンコート』や、板尾創路の『デカ黒川鈴木』に比べても扱いが悪い。放送時間も1時間ほど深い。
一言でいえば、『数学 女子学園』はハロプロ版『マジすか学園』である。出演者はほぼハロプロのみ。ある意味、夢のようなドラマ。ファン以外には意味不明か?


●雑感
日本郵便が「ゆうメール」の名称を使えなくなった。「小包」が「ゆうパック」になって久しいのだし、今さら「冊子小包」に戻したくはないだろうな。


富士通、2012春モデルPC発表。新しさ特に無く、総じて高価格。国産ネットブックが出揃った時のデジャヴか? 国産タブレットはどこも高価。ネットブックは(日本人の認識で)2流、3流の海外メーカー発の流行だったが、タブレットはiPadが火付け役。次期iPadに299ドルモデルの噂がある中、日本のメーカーはなぜ低価格化を打ち出さないのか?


新しい作業に入る。去年は考えすぎて失敗したので、今年は思いつくまま行く。
下手の考え休むに似たる。とはいえ、考えた挙句やめた(破棄した)ものばかりでは、それこそ無意味。