●2011秋ドラマ総括 | サンロフトの本とテレビの部屋

●2011秋ドラマ総括

●2011秋ドラマ総括
まだ終わっていないドラマもあるが、結論は変わらないだろう。


第1位は『家政婦のミタ』。あくまで個人的な順位だが、異論は無いだろう。しかし、ドラマ評での分析は総じて的確ではないようだ。今クールは、単に怪演ものがウケるめぐり合わせだったと思われる。『南極大陸』は大作ブーム、昭和ブームからの遅れが敗因だった。


第2位は『DOCTORS~最強の名医~』。医療ものはパターンが出尽くしており、本作も新規性は少なかった。しかし、高嶋政伸の怪演とストーリーの完成度の高さから、非常に面白いドラマになっていた。面白さだけでいえば、ミタを超えていると思う。


第3位は『謎解きはディナーのあとで』。それぞれのキャラの面白さに尽きる。中でも、椎名桔平の怪演が楽しい。


次点は3作品。まず『妖怪人間ベム』。杏がハマり過ぎているし、思ったよりマトモなドラマだった。
次に『私が恋愛できない理由』。男女7人のような群像劇ではなく、主人公3人それぞれの独立したエピソードを描いた意欲作。ストーリーの密度は非常に高い。惜しむらくは、過去の恋愛ドラマで見たような展開ばかりということ。
あと一つは『秘密諜報員エリカ』。栗山千明のコスプレ&アクションに加え、ドラマとしての完成度も高かった。


『相棒』シリーズは、さすがにネタ切れ感が強い。前シリーズまでスタート特番のスケールがどんどん巨大化していったせいか、今クールのスケールダウン感は否めない。ストーリーのバリエーションも減り、驚きも無くなった。次のシリーズが心配になってきた。


10年以上前だろうか、確かNIFTY-Serveのドラマフォーラムかなんかで、年末にドラマの人気投票があった。作品賞、脚本賞、主演男優・女優賞、助演男優・女優賞、新人賞、音楽賞(主題歌)等の項目もあった気がするなぁ。
1クール毎にほとんどのドラマが入れ替わる現代。1年という単位に意味があるとは思えない。思い起こせば、脚本や俳優(役)に印象のある作品はいくつかあるが、主題歌はほとんど思い出せない。ドラマ主題歌が大ヒットした頃が懐かしい。タイアップ効果が無くなったというが、ドラマ中で効果的に使われた曲ってあっただろうか?