●2011夏ドラマ総括

●2011夏ドラマ総括
こちらではまだ最終回を迎えていないドラマもあるが、時期的にそろそろだろう。
今クールのドラマは久々に豊作で、ベスト3を選ぶのは難しい。だが、1位、2位はすんなり決まった。

第1位は、『テンペスト』。いい意味で韓流ドラマっぽい怒涛の展開。琉球王国末期というこれまでにない舞台設定も新鮮。さらに、なぜか今クールに集中した男装美女ものとしても良い出来だった。これだけ盛りだくさんなら、1クールぐらいあってもよかった。

第2位は、『ドン★キホーテ』。面白さという基準で選ぶなら、圧倒的だ。入れ替わりものは、映画『転校生』以来数多くつくられてきたが、そんな二番煎じ感をまったく感じさせなかった。また、松田翔太が『探偵物語』の松田優作を彷彿させた。これまで、父親とはまったく違うタイプの俳優だと思ってきたが、意外な発見をした。

第3位は、考えに考えた末、『陽はまた昇る』にした。イマドキ珍しい質実剛健なドラマだった。
『それでも、生きてゆく』はあまりに重苦しい。『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』は続編ものである。『胡桃の部屋』と『絶対零度　～特殊犯罪潜入捜査～』はそれらに次ぐ次点というところ。
『花ざかりの君たちへ 2011』は、たった4年でのリメイクという企画の安易さにはシラケたものの、ドラマ自体は第3位ないし次点に入る出来だったのではないか？