●それぞれの曲がり角
●それぞれの曲がり角
コメント欄でご紹介いただいた『誰も書けなかったパソコンの裏事情』を、図書館で借りてきた。著者の宮永好道氏はパソコン黎明期から名前は知っていたものの、『パソコン・サンデー』はこちらでは放送されなかったし、これまで接する機会が無かった。
1998年12月という発行時期が、象徴的である。
Windows 98(実際にはWindows 98SE)でWindowsのUIは究極まで達し、この頃からパソコンやOSの機能は重視されなくなっていく。当時は、DOS/Vブームでパソコンが無個性になっただけだと考えられたが、インターネットの普及によって関心はサービスへ移っていくのだ。
パソコンの曲がり角は、何度かあった。
セミキットのMZ-80K、完成品のベーシックマスターが出て、PC-8001が出たところで、その後のパソコンの方向性が決まった。第1の曲がり角だ。
PC-9801VMで98(キューハチ)時代が始まるが、ここが第2の曲がり角だ。
第3の曲がり角はDOS/Vブーム、Windows 95ブームを経て、Windows 98でWindows独走態勢が決まった時。つまり、1998年末頃だ。PC-9801がDOS/V化した後も、この頃まではNECの98というブランドに存在感があった。また、アプリの充実度がようやくMacintoshに迫り、代用になり始めた。
そして現代こそ、第4の曲がり角の只中にある。パソコンがあまりに普及しすぎ変化も鈍化していたから、カクっと曲がれず大きな弧を描いているのだろう。
肝心の本の内容だが、まだ少ししか読んでいないが実に良いことが書かれている。扱っている機種や時代が膨大なので、若干ミスも見られるが仕方ないだろう。また、多少異論もあるが、見解の相違の範囲だと思う。
読み進むうち、何かネタが見つかったら書いていく。
#ほんの下調べのつもりが、やり始めると止まらなくなる悪い癖が出た。連載は半分を超えたと思うが、終着点がまったく見えてこない。
メーカー、ショップ、ライターではなく、あくまでエンドユーザーの視点でパソコン史を描き出そうという試みは、やはり難があったようだ。今までエンドユーザーの話はどうしても自分が関わった機種に限定されがちだったが、その限界は私も打ち破れない。