●2009年秋ドラマ&2009年ドラマ総括 | サンロフトの本とテレビの部屋

●2009年秋ドラマ&2009年ドラマ総括

●2009年秋ドラマ総括
『JIN -仁-』最終回。かつての『六番目の小夜子』を思わせた。何度も登場した謎が、全部ナシ。ドラマの結末としては最低最悪である。しかし、この失態を差し引いても、今クールで最も面白かった。
『サムライ・ハイスクール』最終回。こちらは見事な決着だった。サムライを通じてヘタレが成長する物語だが、サムライが現代社会の戦(いくさ)を理解する展開は感動的だ。
『不毛地帯』と『ライアーゲーム2』はまだ途中なので評価外。
『外事警察』。渋すぎるNHKドラマ。最近のNHKドラマって、渋さの一方で異常なハイテンション・シーンがあることが多いな。
『リアル・クローズ』。毎回、安易な結末なのが気になったが、ドラマの世界観は魅力的だ。案外、最も続編が面白くなりそうではないか?
『東京DOGS』は、最も理解しにくいドラマだった。コメディドラマとは似て非なるものだし……。
『相棒』。相棒がいなくても、相棒が代わっても、安定した面白さ。


●2009年ドラマ総括
1位『JIN -仁-』
2位『天地人』
3位『サムライ・ハイスクール』
4位『夜光の階段』
5位『白い春』
6位『恋して悪魔』
7位『夏の秘密』
8位『ありふれた奇跡』
番外『相棒』(続編もののため)
番外『坂の上の雲』(未完のため)
番外『不毛地帯』(未完のため)


1、2、3位を時代劇が占めた(笑)。
観ていない(こちらで未放送含む)ドラマはあるし、まるっきり主観による選定だ。
時期によって、ドラマへの興味の度合いも異なる。秋~冬にかけて、ドラマを熱心に観たため、このクールに高評価が偏っている気もする。
『JIN -仁-』は文句ナシ。『天地人』にはいささか疑問もあるが、総合的には強い。『白い春』も世間で高評価だった。
『ありふれた奇跡』は、やりたいことが多すぎて観づらかった。普通、これだけ詰め込むと破綻して意味不明に陥るのだが、山田太一の巧みさでそこまで酷くはならない。でも、山田太一にせよ倉本聰にせよ、無理がありすぎる。
『夏の秘密』は久々に熱中した昼ドラ。
『夜光の階段』は、松本清張原作&ナレーション多用の古臭い手法で評判はイマイチだったが、ドラマの完成度と面白さは特筆すべきものだ。
『恋して悪魔』は、酷評されたが、隠れた名作といっていい。