スパコン、もっさり、KO-Window、CULV雑感 | サンロフトの本とテレビの部屋

スパコン、もっさり、KO-Window、CULV雑感

●スーパーコンピュータ雑感
国策によるスパコン反対派 → 池田信夫、ホリエモン。
国策によるスパコン賛成派 → 西和彦、大河原克行。


業界内でも意見が割れている。
私の意見は、池田、ホリエモン両氏と同じだ。
私が中学生の頃、日立のスパコンが世界一だった。1982年頃の話。
しかし、周知の通り、スパコンは三日天下の世界。今、日本が世界一のスパコンを造ったところで、1、2年で抜き返される。ひょっとして、世界一奪回のために、国が援助し続けるつもりだろうか?
スパコンは、次期戦闘機ではない。F-22を買いたくても、アメリカが売ってくれなかったり、輸出用機能制約モデルを売りつけられたりするわけじゃないのだ。
補助金が無ければ、富士通独自でビジネスになるスパコンが造れない? だとしたら、早めに撤退した方がいい。
むしろ、マイクロプロセッサ、OS、ブラウザ、Office、グラフィック系アプリ、プログラミング言語等、ほとんどのコンピュータ技術の標準をアメリカが持っていることこそ、懸念すべきである。
ここは、速くて安い外国製のスパコンを買って、差額を量子コンピュータ等の研究開発に回してほしいものだ。


●「もっさり」雑感
興味深いサイトを見つけた。
Windows Vista/7の「もっさり感」の原因は、こんなところにあったのだ。
そして、それは、ベンチマークテストの値を良くするために行われたとも。


関連ページ  『Windows7/Vistaがゲーマーから避けられる要因「操作遅延」』


●KO-Window for X68000
↓に古き良き(?)OSの話が。
X68000のメーカー純正SX-WINDOWは、確かにダメだった。
SX-WINDOW用のアプリも出たんだけど、びっくりするほど遅かった。
当時、奇しくも、X68030とMacIIciという、いずれも68030/25MHzという同じMPUを積んだマシンを併用していた。


いわゆるDOSであるHuman68Kと、MacOS(漢字Talk7)の操作上の速度感覚(もっさり感)の違いは圧倒的だった。無論、X68000の方が数段速い。
しかし、SX-WINDOW上でドローソフトを使ってみると、X68000の方が数段遅く、操作性も悪く、機能も貧弱。Macがいかに優れているかを再認識させられた。
むしろ、初代X68000から付いていた、Visual Shellの方がずっと良かった。Mac風の画面に並んだアイコンをクリックするとソフトが起動するだけだったが、機能がシンプルなぶん、使い勝手がよかった。


ほぼ同時に、フリーウェアのKO-Windowが登場する。
これは、DOSのファイラー(DOS SHELLも同等?)のように軽く、Core 2 DuoでWindows XPを使うぐらいサクサクと動いた。
縁あって、このパッケージ販売版の壁紙を作らせてもらった。当時のWindowsのパクリで、クシャクシャにした紙に「Ko-Window」のロゴを描いた。正式なロゴがあったかどうか不明だが、適当にデザインさせてもらった。
1人ないし数人でGUIのOSが創れた時代。今、1000人以上でWindows 7を創っているというのは、悪夢である。


関連ページ  ASCII『萌え☆彡OSぷろじぇくと リアルSide 第2回 南アフリカからOSを調達するぞ!』


●CULVノートPC雑感


Windows 7時代の到来とともに登場したCULVノートPC。
各メーカーはもうネットブックから手を引いて、CULVノートPCにシフトすべきだ。
特に国内メーカーは、付加価値のあるネットブックを出している。CULVノートPCはその上位モデルだから、当然付加価値もそれ以上に付けることになる。
すると10万円前後になるため、ネットブックを切り捨てることが出来ない。
パワー不足のネットブックはユーザーを失望させるが、かといって、5万の予算の人が10万円も出しはしない。
ネットブックをやめ、ネットブック並かそれ以下の付加価値しか持たない安価なCULVノートPCに切り替えないと、10万円以下クラスのPCが総崩れになる恐れがある。


関連ページ  CNET Japan『CULV搭載ノートPCラインアップ比較--1つ上の“ネットブック”は定着するか』