『さくら日本切手カタログ 2009年版』 | サンロフトの本とテレビの部屋

『さくら日本切手カタログ 2009年版』

『さくら日本切手カタログ 2009年版』日本郵趣協会/郵趣サービス社/800円


毎年恒例、日本で最も標準的な切手カタログの最新版が登場した。
最近は、毎年、ジリジリ値上がりしているが、切手の発行種数が爆発的に増えているので、やむを得ない。切手収集が廃れた現在、毎年、発行されていることに、むしろ感謝したい。
ここ20年、切手の評価額に変動が無い(ジワジワ安くなってる程度)ので、数年に一度の購入で十分だろう。


まず、苦言から。
毎年増える、記念切手やふるさと切手の、10面組み合わせシート。シート自体は20面シート並のサイズで、余白に絵が描かれている。だから、シート丸ごとの掲載は、良い。
しかし、その中の切手が、普通の記念切手サイズにも関わらず、5×7ミリという極小サイズの図版となり、どんな図案なのか、まったく判別できない。
このカタログを頻繁に買う人たちは、最近の記念切手やふるさと切手を集めているだろう。特に、使用済み切手を集めて整理している人にとって、このカタログは役に立たない。


毎号、恒例の巻頭記事。
切手デザイナーたちへのインタビューが、手がけた切手やハガキのデザインとともに載っている。
なるほど、粗製濫造と両断したい切手たちにも、愛着がわく。
だからといって、過剰と思える発行種数が容認できるわけもなく、品質の低下も否定はできない。
この記事は、20年来論じられてきた、根の深い問題に一石を投じたと思う。