『iA―Interior/architecture (03) 和風のひみつ』 | サンロフトの本とテレビの部屋

『iA―Interior/architecture (03) 和風のひみつ』

『iA―Interior/architecture (03)』エクスナレッジ 2100円
『iA―Interior/architecture (03) 和風のひみつ』エクスナレッジ 2100円

かつて、『X-Knowledge HOME』という月刊誌があった。『CasaBRUTUS』に通じる趣味的な建築雑誌で、2001年末から2003年末にかけ、23号まで出たようだ。最初の頃は買っていたが、哲学的というかアート志向というか、誌面になじめずに買わなくなった。そのコンセプトを受け継ぐのが、同社から出ている数々のムックである。


この本のテーマは「和風のひみつ」。和風とえいば数寄屋。あるいは、茶室、現代和風、京都町家というイメージだが、そういう当たり前の展開をしないのが、エクスナレッジ流。
表紙からして気味が悪いし(笑)、ページをめくれば、いきなり、ゴテゴテと飾り立てた和室が現れる。和風=シンプルで洗練されたスタイルという最近の風潮を皮肉るかのようだ。
和風とは「風」であって、特定の様式ではないという。その上で、うつし、くずし、みたて、つくし、ならび、くらべの和風六法の解説が始まる。実例つきなので、どれも分かりやすい。
こういう観点で、既知の和風建築を見直すと、まったく違ったものに見えてくるかもしれない。新たな知識を得られるという点では、お薦めの1冊だ。