「謎解きはディナーのあとで」第二巻
一巻の感想で、設定が前に出すぎてしまい、人物が平板になりすぎていると書いた。
二巻は、その設定も当初の雰囲気を維持できていない気がする。
簡単に言うと、品がないのだ。
品があればこの物語が面白くなるかわからないけど、この設定だったらもう少し、お嬢様であってほしい。
なんだか、魅力のないガサガサのギャルを見ている感じがする。
実は、二巻は読まないと思っていたのだが、そんなことも忘れて、目の前にあったので読み始めてしまった。
お酒を少し飲んだ後や、なんとなく本を読みたいときにちょうどよい。
それでも、途中で読むのをやめないところを見ると、ミステリーとしては、組み立てと文章がうまいのだと思う。
探偵物の漫画を文章で読んでいるような、何も頭に残らない軽さが、この本の取柄ではあると思う。
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