人物相関図は書くタイプです | 世界文学登攀行

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世界文学の最高峰を登攀したいという気概でこんなブログのタイトルにしましたが、最近、本当の壁ものぼるようになりました。


みなさん、本を読むときの登場人物って、メモしてますか?


僕は、かなり記憶力が悪い方なので、書かないとすぐわからなくなります。
5人以上になるとちょっと怪しいですし、カタカナの名前だと3人くらいが限界のような気がします。


そんなわけで、僕は大学生の頃には、人物相関図を書きながら本を読んでいたような気がします。
もちろん、本の中には、1回しか出てこないような人もいますし、明らかに重要じゃない人もいますから、その都度その都度はメモしませんけど。だいたい50ページとか、1時間おきにとか、あやしくなってきたからまとめていこうかという感じです。


「源氏物語」を読んだときは、最初の「桐壺」の巻を読み終わった段階で、結構な人物相関図ができあがってしまって、震え上がった記憶があります。しかし、丹念にメモをしているとわかるのですが「源氏物語」の人間関係は、そんなに複雑じゃない。
また、血縁でつながっているので、図もわかりやすくなる。
あと「源氏物語」の一軍選手は10人くらいに絞れるし、時代時代に区切ればもっと絞れてくるので、丁寧におさえながら読めば、そんなに大変じゃないです。


「イリアス」の時は、登場人物がすごくいっぱいでてきました。
ただ、前半に、本文で「この人たちが主な登場人物ですよ!」という感じの紹介があるので、それだけちゃんとメモしたら、途中わからなくなることはなかったです。「オデュッセイア」は、もっと人数が少ないので、人物相関図自体、ほとんど作らなかったです。


今「V.」を読んでいます。
人物相関図を写真に撮ってみたので、載せてみます。
今回こんな記事書く気になった理由でもあるんだけど、「V.」はなかなかのくせもの。
どの物語にせよ、序中盤で、広がってきた関係が、最後どこかに収束したりするものなんだけど、「V.」はもう下巻の後半に差し掛かろうかというところで、まだ広がる気配に衰えが見えない。
ぐにゃぐにゃになりながら、どういうつながり方をするのかわからないけど、メモを取って、簡単な紹介と、どの人たちと親しいかというグループで囲っていたりするけど、それも、つながっているのかつながっていないのかよくわからない関係だったりして、乱雑に人物名を書き散らかしているだけのような気がしています。
とは言え、忘れた頃に出てきた人物を、ああ、あそこででてきた女の子だ、と確認したりすると、メモをとっといてよかったなとうれしくなったりします。


ちょっと家庭の事情などで「V.」久しぶりに読んだけれど、なんとか戻ってこれたのは、かなりの部分この人物相関図のおかげだと思ったので、こんな記事を書いてみました。