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創立80周年金のレセプションに上杉雅恵は夫の上杉徹と共に招かれていた。

 

華やかな黄色のジャケットと黒のタイトなスカートは、否が応でもその存在を目立たせていた。

 

高校時代バレーにいそしんだ後も適度に運動をして、現在も小さいながらも地下室の自宅トレーニングルームでエクセサイズを欠かさない身体は、とても34歳とは思えぬ体型を保っていた。

 

唯一のコンプレックスは臀部の張りがやや大きく日本人離れした厚みがあるために男性の視線を集めてしまうことだった。

 

そしてウエストの細さが、盛り上がった胸と三十路の脂質がのった臀部を引き立たせ、パンツルックになるとそのボディのメリハリが一層際立ってしまうのだ。

 

だが、元来控えめな性格から肉体への賞賛などを聞くと顔を赤らめてしまうのだった。

 

本日の会社のレセプションにも体型をカバーできる普通のスカートにしたかったのだが、夫に命じられて渋々タイトスカートにしたのであった。

 

会場に到着してからすぐに雅恵は、やはり普通のスカートにすればよかったと後悔させられた。

 

夫から紹介される重役達はすでにアルコールが入っているせいか、最初から饒舌だった。

 

そして顔立ちの美しさへの嫌になるほどの褒め言葉の後、必ず体型へと話が移っていくのであった。

 

常務取締役と名乗る、でっぷりと太った男は雅恵の前に突然現れ、一方的に話しかけて無遠慮に胸と臀部を交互に見比べた。

 

雅恵の冷たい視線を感じた常務は慌てて、近頃の女性も体型が良くなって外人にも負けないようになりました、などと取り繕っていた。  

 

適当にあしらいながらも、その酔いが回った視線が時々ネットリと自分の臀部を盗み見ているのを感じる。

 

(ああ、やっぱり断ればよかった……)



※ヒロイン上杉早苗は34歳(どうして34歳にしたのか覚えなし)


先妻と死別した徹に籍をいれた歳の差婚。