アンニョンハセヨ~
お気に入りのチャン・ドンユン目当てで開封!
ポスター画像の雰囲気から、ほんわかとした医療系お仕事ドラマだと思っていたら、想像とは全然違う作品で驚きました。
切り込んだメッセージ性が強く見応えがあり、韓国ドラマの質の高さを改めて感じられる良作だと思います!
※画像は公式ポスター(namuwikiよりスクショ)
■視聴時期
2024年3月
■お気に入り度(5点満点)
★★★☆
■視聴方法
NETFLIX(全12話)
■放送開始年
2023年
■放送局(配信媒体)
NETFLIXオリジナル
■原題直訳
精神病棟にも朝が来ます
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。ネガティブ感想もありますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレありです。
■前半:韓国社会の生きづらさ
韓国ドラマを観ていて湧き上がる感情のほとんどは「イケメン大杉」「韓国料理食べたい
」「脚本天才
」ですが、同時に「韓国社会は生きづらそう……」というネガティブな感情も抱きます(※あくまでも韓国ドラマファンの外国人としての主観です)。
先日の韓国の出生率低下のニュースで、「ソウル市は0.55」という衝撃的な数値を知ったときも、さもありなん……と思ってしまったほど。
※参照
本作の前半は、オムニバス形式の患者エピソードを通じて韓国社会の諸問題が表現され、自分のすぐ隣にいるような“普通”の人たちの精神が蝕まれていく様子が生々しく描かれました。
特に、可視化された彼らの世界の描写がめちゃくちゃわかりやすくて、これだけでもドラマの意義を感じられます。
個人的には、競争社会やブラック職場に疲弊した患者たちのエピソードは、ベビーブーマー&氷河期経験者としては他人事とは思えず、見ていてつらかった……(周りで似たようなケースがあったので)。
そして、12話という短編ながら、病院スタッフのキャラクターもそれぞれがしっかりと描かれていて、彼らもまた患者と同じように、それぞれが“何か”を抱えているという構図が見応えありました。
特によかったのは、主任看護師のエピソードかな。
入院したワーママエピソードとのリンクが素晴らしくて、一番泣きました。
もし自分がつらい気持ちになったら、心の筋トレのための自叙伝や、自分を褒める日記を書くことを覚えておきたいです。
いつだれが当事者やその家族になってもおかしくないですからね。
■後半:「正常」と「非正常」の境界線はない
良作なのに満足度が★3.5だったのは、楽しく観ていた前半に比べると、後半はなかなか「韓国ドラマを楽しむ」という気持ちにはなれなかったためです。
前半はつらい描写も多かったけれど、ドラマとしてはコメディ要素も多くて楽しんでいた分、後半はまさかの展開で……。
視聴後に『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』のイ・ナムギュ脚本家ということを知り、ある意味納得。
2周すると、前半のすべてのセリフや描写が、後半の展開の伏線になっていたことがわかり、その緻密な脚本と演出が本当にすごいと思いました!
ダウンが発症するまでの描写がシームレスだったのは、「正常」と「非正常」には明確な境界線がないからなんですね。
■チャン・ドンユン大好き
幼なじみキャラのドンユン氏、控えめに言ってめちゃくちゃよかったぁぁぁ
この作品の配信時期(2023年11月~)から、拙ブログの3年前の投稿のアクセスが急増したのも納得の、キラリと光る存在感でしたね!
二番手キャラとしては、かませ犬にもなっていないほどあっさり敗退だったのは残念でしたが、まあ、どう考えてもトン先生とカップルになる結末しか考えられないので、そこは良しとしましょう!
個人的に萌えたのは、「告白のタイミングを逃した」という回想シーンで、いろいろなバージョンを楽しめたこと
秒単位のシーンに対する撮影コストを心配してしまうほどの、いろいろなドンユン氏を拝めて眼福でした!!
個人的には兵役休暇中シーンの短髪が好きです
そして、未だに高校生役でも違和感のない赤ちゃんフェイスなのに、エリートサラリーマンのスーツ姿もサマになるところがまた素敵
■ヨファン先生とドゥルレ看護師
カップルとしてはこの2人がすごくよかった~
自分は、韓国人男性の二重フェイスが苦手で、最初はヨファン先生のことをクセの強いキャラだし微妙と思っていたのに、めちゃくちゃ良いキャラでした!
最後、ドゥルレの隠れていた自我が目覚めて、ヨファン先生は自分が好きになったドゥルレとは違う……と離れてしまうのか心配しましたが、さすがヨファン先生
そしてドゥルレ役の女優さんの顔とスタイルが、めっちゃ好みだった(女優さんも一重と直角肩幅が好きなので)。
ドゥルレの母親は、『ザ・グローリー』のヒロイン母と匹敵するほどの毒親だったけど、親が勝手に子の名義で借金をするって、現実的に可能なんでしょうか??
ではまた