アンニョンハセヨ~ニコ

 

ホラーやバイオレンスが超苦手で、これまで微塵もかすらなかった「ゾンビもの」ですが、ヒョンシク見たさに恐る恐る開封ガーン

 

1話こそ苦戦しましたが、めちゃくちゃ面白くて爆走しました!!

 

あまりにも面白かったので、超ドヤりながら夫にプロットを説明したところ、「それはゾンビホラーの基本テンプレ」と一蹴されました。

 

というわけで、以下はゾンビバージンだったアラフィフの拙い感想です。ご了承ください。

 

※画像は公式ポスター(namuwikiをスクショ)

 

■視聴時期

2024年2-3月

■お気に入り度(5点満点)

★★★★☆(ヒョンシク加点&ゾンビデビュー加点)

■視聴方法

NETFLIX(全12話)

■放送開始年

2021年

■放送局(配信媒体)

tvN

 

※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。ネガティブ感想もありますのでご容赦ください。

※以下よりネタバレありです。

 

 

 

●満足点・共感点

 

1.社会の縮図のヒューマンドラマ

 

視聴前、ゾンビホラーとは、不死身のゾンビからキャーキャー逃げたり、キャラクターに近づくゾンビに「志村!後ろ!」的な怖さを楽しむものだと思っていました(無知な単細胞ですみません)。

 

ところが、全部がそうかはわかりませんが、ゾンビホラーとは極限状態で繰り広げられるヒューマンドラマだったんですね。

 

平常なら普通に生きている(と見える)人たちの、パニック状態でむき出しになるエゴや猜疑心、愛などが生々しくて面白かったです!

 

コロナ禍を彷彿とさせる描写が多々あり、撮影期間は2021年 5月~9月らしいのですが、いつの段階で企画された作品なのか気になります(パンデミック後に企画スタートだとしたら、突貫スケジュール過ぎないかな?)。

 

さらに、恐怖や不安から人が宗教に傾倒する構図や、権力者の横行など、まさに社会や人類の縮図が見事に表現されていたと思います!

 

エゴはもちろん、家族愛も結局は自分本位だから、第三者的には腹が立ったりイライラする行動ばかりなのに、いざ自分がこの状況に置かれたら……と考えると、ほとんどのキャラの行動にはそれなりに共感要素がありました。

 

唯一、医師の行動心理だけは微塵も理解できなかったけど……。

 

 

 

2.各キャラの変化

 

登場人物がそれなりにいるため、最初はモブで終わるのかなと思うようなキャラもいて、途中まではキャラの把握に苦労しました。

 

ところが、だんだん全キャラが存在感を出してきて輪郭がクリアになり、それぞれの正体や本音が明らかになっていく展開は、カタルシスさえありました!

 

状況に影響される集団心理を描いた群像劇という意味では、大好きな三谷映画『12人の優しい日本人』的な面白さで超好み!

 

特に、高層階の富裕層だと思っていた棟代表夫婦の化けの皮が剝がれて、実は公金横領を狙って入居しただけというくだりが、めちゃくちゃ面白かったです。

 

弁護士も、最初からクズフラグはあったけど、期待以上のクズ行動で最高でした!

 

 

 

3.クローズドサークルのミステリー

 

閉鎖空間で敵から逃げ惑う構図は、ゾンビホラーのテンプレのようですが、マンション内での移動や集会での欠員が、うまいことミステリー要素になっていました!

 

特に、「誰が水を飲んだのか?」ばかりに気を取られたシーンで、実は「水を飲んでいなかった」牧師がジョーカーだったくだり、そうきたかーーーーと膝打ち!

 

でも逆に、各キャラの現在地をリアルタイムで把握しきれず、理解が追いつかない部分もありました。

 

 

4.ムキムキのヒョンシク

 

自分的ヒョンシクのイメージは『力の強い女 ト・ボンスン』のミンミンなので、最初は「求めていたヒョンシクと違う……不安」と、そのムキムキな体格に抵抗がありました。

 

しかし、あっという間に厚い胸板や極太の首、筋張った腕ラブラブラブ

 

むしろ、ムキムキヒョンシクも超素敵ピンクハートピンクハート

 

あの体で繰り広げるアクションシーンも素晴らしく、勝手に期待していた仔犬キャラとは正反対の大人っぽいキャラも最高にカッコよかった~~ピンクハートピンクハートピンクハート

 

除隊後復帰作にこの作品を選んだのも納得の素敵キャラで、新たな魅力が大爆発!

 

調べてみると「元野球選手の刑事」という役作りのために、かなり苦労して増量したらしいですねポーン

 

最初、兵役で太ったのかな?と思ってしまった自分を大猛省!!

 

同時進行で視聴中の『ドクタースランプ』は逆に細すぎるほどで、同じ俳優には見えないのがすごいです!!

 

 

5.ヒロインのほうが強い

 

たくましいヒーローよりもさらに強いヒロイン、最高でした!!

 

精神的に守るのはもちろんのこと、フィジカルにも守れるスキルのあるヒロイン像が新鮮で、めちゃくちゃカッコよかったびっくりマーク

 

戦いのシーンでは、セボムのほうが安心感ありました爆笑

 

ハン・ヒョジジュさんを最初に観たのが『イルジメ』だったので、本作や『ムービング』でアクションをこなしてしまうギャップに驚きです!

 

この2人ラブラインをじっくり見たかった気持ちはありつつも、作品的にちょうど良い加減でした飛び出すハート

 

 

●残念な点・モヤモヤした点

 

●アンドリューの正体

このブログで何度も書いていますが、もったいつけたキャラの正体が唐突なサイコパスだと本当に萎える……。

それまでは「自分と地続きの世界と人たち」だからこそ感じる恐怖が面白かったのに、自分的にサイコパスはある意味ゾンビ的ポジションなので、急にファンタジーになってしまうんですよね。

せっかくのキーセリフ「ゾンビよりも怖いのは人間」が台無しと思いました。

 

●ウイルスの設定

抗体の有無で発症する・しないは理解できるけど、理性や精神コントロールスキルで発症を抑えるという設定は、そもそもウイルスなのか?という疑問が……。

あと、セボムの「消えない傷」のギミックも後半で解明されるのかと思っていたけど、特に何もなかったですね(自分の理解不足?)。

 

●最終話

ラスト数分までめちゃくちゃ面白く見ていたのに、唐突な終わり方で唖然としましたポーン

ヒョンシク死亡フラグなんて、茶番オブ茶番w

ウイルスの解決法をはっきりと描かないのはアリだと思いますが、いくら何でもはしょりずぎww

それならせめて「イヒョンはセボムのキスで治った! めでたし!」くらいの強引さは欲しかったです。

 
最後に、タイトル『ハピネス』の意味もわかるようでわからないというか……、含みを持たせすぎでは?と思いました。
 
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初めてのゾンビホラーが意外にも面白かったので、これまで食わず嫌いで避けていた作品をチェックしたいと思います!
 
一番気になっているのはチュ・ジフンの『キングダム』かな~。
 

ではまたバイバイ