アンニョンハセヨ~
『花郎』は、ちょうど3年前に韓国ドラマを観始めた当初、同時期に観始めた友人らのほとんどが視聴していた記憶です(そのほとんどは、もう韓国ドラマを観ていない)。
『梨泰院クラス』から始まったパク・ソジュン祭りでは『キム秘書~』『彼女はキレイだった』『サム、マイウウェイ』『花郎』が鉄板だったような。
『花郎』はこの3年のうちに、自分の視聴候補からなんとなくこぼれてしまった作品でしたが、その後に視聴した映画等でパク・ソジュン氏の圧倒的なオーラに惹かれ、さらに『力の強い女 ト・ボンスン』で、パク・ヒョンシク氏にキャーーーーーーとなったので、視聴候補に再浮上しました
これより先に、新作の『青春ウォルダム』を開封したものの、いまいちハマれず離脱し、でもヒョンシク時代劇を観たいということで、このタイミングで開封しました。
※画像は公式ポスター(namuwikiをスクショ)
■視聴時期
2023年11月
■お気に入り度(5点満点)
★★★☆
■視聴方法
Disney+(全24話)
■放送開始年
2016年
■放送局
KBS
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。ネガティブ感想もありますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレありです。
話の流れで『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』『応答せよ1994』の重大なネタバレにサラリと触れていますので、同2作を未視聴の方はご注意
【 満足点・共感点】
■少年&少女漫画のハイブリッド
歴史ドラマジャンルではありますが、花郎がモチーフにされているだけと言ってもいいほど、ファンタジーに振り切った内容と演出で漫画のような作品でした。
主役3人のラブライン設定は少女漫画、物語のコアはジャンプのセオリー(友情・努力・勝利)が完璧な、ハイブリッド作品とでも言いましょうか。
自分は少女漫画ほぼ未経験ということもあり、花郎の友情や戦いを通じた成長物語の側面が好きでした。
中でも、パンリュとハンソンの苦悩や葛藤は現代人にも通ずるものがあって、共感要素が多かったです。
「他人が築いた秩序を、そのまま受け入れてはならぬ」とか、印象に残る胸熱セリフも
そして何と言っても、旬の若手俳優やアイドルが大勢出演している特色から、OSTやファッション、ダンスシーン、入浴シーン、サッカーシーンなど、時代劇らしからぬ演出が楽しかったです(足りないのはBL要素くらい?
なお、wikiによると、史実としての花郎も
門閥と学識があり外見がきちんとしている人で作られ
とあるので、作品やキャスティングの着想が天才だなと思いました。
個人的に、花郎という存在自体に興味を持ったので、もう少し史実寄りの新たな作品が作られることを期待します!
■推しを選び放題
正直言って、中盤まではそこまでハマれず、視聴がなかなか進みませんでした。
ヒョンシクの『サウンドトラック#1』を挟んで気分転換していたら、百済のシーンから史劇らしい展開になり、ようやく面白くなってきたという感じ。
ストーリーはイマイチながら、作品満足度に大きく貢献してくれたのは、やっぱり目にも麗しい俳優たちの共演ですね
これだけ多様な「イケメン」が揃うと、誰もがきっと好みのキャラや俳優を見つけられるはず!
というわけで、お気に入りのイケメンメモ★
●チヌン王(パク・ヒョンシク)
もぉぉぉ-ー圧倒的にかっこよかったです
彼の気品のある色気が、時代劇、さらにいうと王や王子にぴったりなんですよね~。
キャラとしても、アロへのストレートな愛情表現@俺様系と、孤独な王としての憂いのバランスがよかったです!
あと、彼の声(発声?)も、時代劇にハマっていますね!
これはやっぱり『青春ウォルダム』も再チャレンジしないとっ!と思いました。
好きなシーンはたくさんあるけど、強いて1つ挙げるなら、乗馬シーンの掛け声です
馬に鞭打つときの「ハッ」の重低音
「ハッ」のシーンだけ切り取った動画コレクション、どこかに落ちてないかすらw
●ハンソン(V)
お恥ずかしながら、本作を観るまではBTSの構成人数すら認識できていなかったK-POP門外漢のため、完全に初めましてでした。
BTSの誰かが出ているのは知っていたけど、正確にはチェックしていなかったので(汗
メインから1歩外れたキャラなのに独特の存在感があって、何よりめちゃくちゃかっこいいので「この子誰???」と調べたら“ワールドスター”(from IN THE SOOP )のBTSだったという
そんな可愛いマンネのまさかの最期は、劇中で一番驚いたシーンでした
『麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』でも、「死」とは一番遠いキャラが涙の最期を遂げたことを思い出しました
ヒロインとの姉弟みたいな関係もかわいかったし、キャラとしては一番“オイシイ”役でしたね。
BTSの活動で忙しいと思うけど、またドラマに出てほしい~
●ムミョン(パク・ソジュン)
気品と色気のあるチヌン王に対し、無骨で男らしく、愛情表現も不器用で、どこか『梨泰院クラス』のセロイを彷彿とさせるキャラでした(放送年は梨泰院が後です)。
パク・ソジュン氏については毎回同じことを書いていると思うけど、超贔屓の俳優さんというわけではないのに、作品を見るとやっぱり魅力的!
特に、笑った時の目じりのシワがたまらないです
百済の王子の前で「俺が王だぁぁぁぁーーー」と叫んだシーン、前田太尊(fromろくブル)的なカッコよさだった!
そんなジャンプ的胸熱展開でありながら、ヒロインをめぐる恋敵との対比にもなっていて、物語のハイライトとして最高でした(ここも、『麗』の雨マントシーンを思い出しました)
あと、前述したように、意外にも(?)キャラクターがよかったのが、パンリュです。
最初の登場シーンから、花郎の中での悪役かと思って身構えていたら、早々にスホ妹とのトラブルでギャグ要員に昇格。
さらに、癒しキャラ兼ラブライン担当だった件
スヨンも可愛かったから、この2人のラブラインは、主役の3人よりキュンキュンしました
さらにパンリュは、キャラの成長物語としてもNo.1でした!
【モヤモヤ点・不満点】
●主役カップルのラブライン
ヒロインのキャラ自体は好きでしたが、ムミョンとのラブラインは残念ながらハマれず
最初のひとめぼれはいいとしても、「兄」へ恋愛感情を抱くようになった心理がどうしても理解できませんでした。
むしろ、チヌン王からのアタック(死語)でアタフタしていたときは楽しかったです(ヒョンシク推し
加えて個人的には、『応答せよ1944』の三角関係の構図と全く同じことが気になって、あまり集中できなかったのかも。
アロの揺るぎないムミョンへの思いはナジョンそのものだったし、キャラ的にも完全に「ムミョン→スレギ」「チヌン王→チルボン」だったと思う
『応答せよ1944』関連としては、ソン・ドンイル氏とアロの会話や、初代新羅王が誕生した伝説の井戸が「ナジョン」とか、小ネタは好きでした!
あと、カフェ(スタバw.)の店主役の俳優さんは、スレギの指導教授でしたね
●学園祭的衣装
フュージョン時代劇らしい華やかな衣装は目にも楽しかったですが、パステルカラーのサテン生地がなんとも安っぽくて
学園祭シーズン前のユザワヤを思い出しましたw
●内部抗争
歴史ドラマの醍醐味の1つが、現代劇では成立しない対立構図の必然性だと思うのですが、敵対する豪族間の描写がサラっとしすぎていて、その面白さをあまり感じられませんでした。
チヌン王が身を隠さなくてはならない諸事情が、あまり切羽詰まったように感じられず「とっとと王として登場すればいいんでない?」と何度思ったことか。
まあ、作品のテーマはそこじゃないから仕方ないですけどね。
反対に、百済へ出向いたシーンは、花郎の活躍がメインだし、冒険漫画のようなわかりやすさで面白かったです!
●大后とアロ父の過去は何だったのか問題
この2人の描写が多かったわりには、話が全然進まなくて飽きましたw
2人の過去のエピソード、もったいぶったわりには、大した真相ではなかったような。
大后の兄も、積年の恨みから王座へ執着していたはずなのに、最後あっさりしすぎw
●残り20分の謀反フラグ
最終回の残り20分時点での謀反フラグは「さすがにないわっ」とテレビ画面にツッコミましたw
この展開を入れるなら、全体の中盤過ぎにしてほしかったです。
このラストの中途半端さで、ムミョンが王族である必要があったのか?という、設定自体へのモヤモヤも残りました。
●王への忠誠心はどこから?
結末は、この作品らしいハッピーエンドではありましたが、百済で自分が王だと名乗り出なかったチヌン王に、果たして花郎たちが忠誠を誓うか?という疑問が残りました。
百済で、自分が王だと名乗り出ようと手を挙げかけたのを知っているのは、視聴者だけですからね
むしろ、花郎を取りまとめて彼らの気持ちを王へ促した、ムミョンのリーダーシップやカリスマ性が際立つエピソードになってしまったと感じました。
百済遠征の後に、花郎と王の信頼関係を強めるエピソードがあればよかったです。
毎年12月1日は、1年間で視聴した作品の振り返り投稿をしていて、今年もその内容でアップ予定です。
早いもので、今年は3回目となり、『花郎』までがその対象作品となります。
今年のマイベスト作品は何だ???
ではまた