アンニョンハセヨ~ニコ

 

視聴順と制作順がめちゃくちゃになってしまいましたが、今回ようやく1994を視聴し、応答せよシリーズをコンプリートしました\(^o^)/

 

マイフェバ作品の一つである1988」に並んだか超えたかくらい、超超お気に入りの作品となりました飛び出すハート

 

 

※画像は配信公式より

 

■視聴時期

2022年3月

■お気に入り度(5点満点)

★★★★★

■視聴方法

アマプラ(全21話)

■放送開始年

2013年

■放送局

tvN

 

※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。

※いつも以上に長文になってしまったので、時間と気持ちに余裕があるときにお進みください(スクロール疲れに注意)。

※以下よりネタバレありです。

 

 

 

 

■満足点・共感した点

 

1.スレギ派?チルボン派?

 

「賢い医師生活」シリーズで一番のお気に入りキャラだったアン・ジョンウォン先生ことユ・ヨンソク氏目当てで視聴しましたが、前半は完全にスレギ推し!

 

そもそも、視聴前に確認していた相関図下矢印から、チルボンは完全に当て馬キャラだと思っていて、どうせヒロインの片思いが実るんだろうなーと、チルボンの負け戦を覚悟して視聴開始しました。

 

※画像は番組公式より

 

 

案の定、前半のチルボンは、複雑な家庭環境はあれど「野球の天才」で、都会育ち&金持ちの余裕からくる「優しさ」を持った、二番手らしい王子様キャラという印象。

 

しかし、野球で成功した根拠がとてつもない努力と負けず嫌いな性格だったり、実は一番陰のある寂しがり屋キャラであることがわかってきて、華麗にチルボン派に寝返りましたチュー

 

ミレニアムの再会以降はチルボン優勢だったので、このまま逃げ切ってーーーーびっくりマークびっくりマークと、最後の最後まで望みを捨てずにチルボンを応援爆  笑

 

19話と20話なんて、完全にチルボンが主役でしたよね。

 

そして、オンマが編んだ4つの手袋と、喫茶店での別れのシーンで、チルボンの勝利を確信しました。

 

あの手袋を渡すことで、スレギが完全に婿ではなく「息子」に戻るという意味だと思ったんです(最終回で「義理の息子」としてはめていましたね)。

 

そのため、チルボンの敗退はめちゃくちゃショックだったーーーーえーん

 

と同時に、最後は自らの意志で勝負を終わらせて、相手の気持ちを慮ったチルボンの優しさと成長に泣いたえーん

 

1万時間の努力をしても、達成できないなんてえーん

 

というわけで、チルボンコレクションピンクハートピンクハートピンクハート

 

■笑顔チルボン

●ナジョンの「マンナ?」がツボ

最初にヒロインを気になりだした時のエピソードで、その直後のサンダルの方言?(タルタリ?)がラストシーンにつながっていて、くぅぅぅぅーーーーーっとなったちゅー

 

【備考:マンナについて】

この会話のやりとりがイマイチわからなかったので調べてみたら、釜山ではあいづちとしてよく「맞나?(マンナ)」を使うそうで「そう?」「本当?」程度の単なる返し。
しかし、標準語で「맞나?(マンナ)」は、「合ってる?」「合ってるかな?」の意味になるので、すべてを「マンナ?」で返すナジョンに、チルボンが「合っているのもあれば、合ってないのもあるよ」と言って爆笑するんですね。

別エピでチルボンがわざと「マンナ?」とふざけたシーンの字幕が「そうなんか?「ホンマ?」になっていたのは、馬山の方言を真似したチルボンのお茶目なシーンでしたニコニコ

 

●オンマのポケベル

結婚式へ行けなかった理由を「トラブルがあった」ではなく、「すごく面白いことがあったんだ」という表現にキュン!

そして、その後のカクテキえーん

 

●音階付きのセリフ

食卓に座ったときの「僕にもご飯くださいな〜」と、チキンを買ってきたときの「チキンを買ってきましたよ〜」の言い方が、なぜかメロディ調になっていてエモかった!

 

●初めての「オモニ」

江南在住のシティボーイ(死語?)が「来世は田舎に生まれたい」と憧れて、イルファオンマを初めて「オモニ」と呼んだシーンに悶絶。

「難しいな」って言い直したときの、少し照れた笑顔ーーーーーーーー!

そして下宿ラストの朝食で、ドンイル父への呼び方が「コーチ」から「アボジ」に変化(その呼び方が、2013年のミスリードに活かされている!)

 

●練習をサボった罰を受けながらニヤける

練習をサボって王様ゲームをしていた悪ボン!

「く」の字の体罰「テガリパックア」は、軍隊のしごきの一つだそうです(『韓ドラ語辞典』にイラスト付きで掲載されていたので知った)。

 

●ミレニアム再会のカウントダウン

慌てて口元を隠すナジョンに「何もしないよー」と笑って返すくらい、ちょっと成長して余裕のある対応。

この作品で2回聞けた、チルボンの「ハッピーニューイヤー」の発音が好きピンクハート

 

■江南育ちの王子様チルボン

●15,000wのメロン

当時の貨幣価値で考えると数千円? 1万円近い? わたしもデパ地下のメロン食べたい。

これと同系統の萌えシーンとして、シャネルの香水土産も挙げておきます。

チルボン自身は何の香水を使っていたのかなー(スレギの部屋にもラルフなどの瓶が並んでいましたね)

 

●ドアを開けるか閉めるか問題

ドアの開閉について普通に答えた後に、間髪入れず「ケンチャナ?」!!

 

●ストレッチ

ヒロインのオナラに戸惑いながらもスルーする気遣いw

 

●試合後のボールパス

投げる前に、ネットの切れ目までナジョンを誘導しながら一緒に歩く姿がたまらねえ!

現実の世界なら、それを見ていたファンからナジョンが嫌がらせされる可能性大w

 

●デパート崩壊事故の直後、横断歩道の向こうに

完全に後光が射してたキラキラキラキラキラキラ

20話で判明した、その後の冷麺→薬袋を思うと泣けるけどぐすん

 

●2013年の白シャツ姿

ボタンを1つ多く外してくれた胸元に鼻血ブー子豚

白シャツでは隠しきれない筋肉美ピンクハート

そして、ナジョンが「あなた!」と呼んで5人が一斉に振り向いたときの「ガオートラ」のポーズがまたよかった。

 

●ケーキの差し入れ(2回)

メジャーリーガーになっても変わらないスマートさで、オンマの好物を手土産に!

そして残業で忙しいナジョンを気遣い、ほんとに10秒で去る健気さえーん(←後述しますが、2回目の10秒ケーキは、単なる王子様シーンではなかった件えーん

 

 ■健気なチルボン

●球場の客席のナジョンを探す

不安げにナジョンを探す表情がたまらねええええ!

 

●告白できない3度の電話

「ナジョン、お願いだからチルボンにしてーーーーー」と心の中で叫び続けた。

 

●免許の嘘と完治の嘘

健気な嘘から一転して、運転シーンは男らしいというギャップ!
そして免許の嘘を逆手に取った完治の嘘えーん
その前は、少しでも長くいたい一心で「全然完治してない」と言ってたので、その対比がまた……えーん
 

●ラストチャンスの告白

メジャーリーガーなのにコーヒーを買いに行かされた行った後、ラストチャンスの告白シーン。

始めて出会った時から6年、ずっと一途だったんですよねえーん(スレギと違って、チルボンは母胎ソロなのか気になってしまう)

 

■切ないチルボン

●相合傘

このとき初めて、ナジョンはスレギを好きなのかもって気づくんですよね。

完全にチルボンの存在を忘れて、スレギに甘えるナジョンが酷だった……。

 

●停電の夜

完全にスレギと確信。せつねーーーえーん

でも、確信したのにラジオのメッセージに感化されて、翌日に告白を試みるという、チルボンの空気の読めなさ意志の強さが光ったシーンでもあります。

 

●日本へ旅立つ前

居酒屋のシーンではナジョンのティファニーが強調されていたので、初回視聴時は、これでチルボンの敗退決定かと思って泣いた。

でもその後のスレギとのサシ飲みで、まさか数年後に逆転?という期待に変わった。

 

●勝負のボールを新居で発見

答えがわかった2回目の視聴では、せつねーーーーーえーんの大合唱。

チルボンも結婚してるし、あれはほろ苦い思い出を懐かしむ表情だけど、やっぱり切なかった。

 

●チルボンの誕生日

【前夜】カニ断られる→ナジョンが出かけてスレギと喫茶店→泣きながら帰宅するナジョンを見てしまう

【当日】インタビュー番組収録→ケーキの10秒渡し→事故(思いがけず誕生日を一緒に過ごせた)

この時系列に気づいて泣いたえーん

 

【余談:韓国の早生まれについて】

チルボンの誕生日が1月と判明したので、チルボンだけ1976年生まれなの?という疑問がわいたので調べました。

2009年以降は「早生まれ」の概念がなくなって、1~12月生まれが同じ学年。

それより以前の1~2月生まれの人は、基本的には同年生まれの人と一緒の学年だけど、「早生まれ」として前の学年に入ることもできたそうです。

というわけで、劇中で何度も「1994年は20歳」を表現するセリフや描写があったので、チルボンは1975年1月生まれと確信できました。

もし1976年生まれだったら、サムチョンポのように年下扱いになってしまいますしねw

※kabo調べなので、誤情報だったらすみません。その場合はご指摘いただけると助かります。

 

●階段シーンから始まった「終わり」

トッポッキの「アーン」や、「フレンズ」視聴が頂点だとしたら、そこからの急降下が辛すぎたえーんえーんえーん

スレギに遭遇しないように階段を上ってきたナジョンを目撃→スレギの体調不良を知って動揺するナジョン→スクスクとヘテの関係を自分と重ね合わせる→薬袋発見。

 

ナジョンの気持ちに気づいても、最初は退院後~出国日のデート計画を話したりして、少しでも気を引こうするのえーん

でも最後は、自分もかつてナジョンに渡せなかった薬袋を発見して、断腸の思いでゲームオバーを決心えーん

 

●ラストハグ

泣くのをこらえている真っ赤な目で、泣いているような笑顔えーんえーんえーん
そして2度目のハグの後半で、腕にグッと力を入れたシーンでさらに号泣えーんえーんえーん

 

■漢チルボン

●王様ゲームのポッポ

優しさだけではない、チルボンの意志の強さや勝負師の一面が最初に描かれたシーン。

 

●肩のアイシング

肩幅フェチの自分は、昇天しかけました昇天

それ以外にも半裸シーンが何度もあって、そのたびにニヤニヤできた(賢医でも半裸シーンがあったのは、この流れからのファンサだったのか!!)。

 

●スレギに「直球勝負」を宣言したキャッチボール

最っっっ高の名シーン!!全話通して一番好きなエピソードです。

 

●病院のエレベーターでスレギと遭遇

それまでのナジョンに向けての笑顔から一転して、ライバル心むき出しの睨みをきかせた視線。

上記キャッチボールの次に好きな漢シーン。

 

 

興奮してすみません……w、キリがないのこれくらいにしておきます。

 

そもそもKドラについて話す友達がいないので絶対にありえないけど、もし誰かに「どのチルボンが好きはてなマークと聞かれたら「アイシング」を選ぶことにします(もはやストーリーと関係ないwww ギリシャ彫刻のような肉体美に興奮したBBAですw)。

 

 

2.スレギが全然【スレギ】ではない


最終的にはチルボン推しとなりましたが、やっぱりスレギの魅力も凄まじくて。

 

直球タイプで、ある意味子どもっぽいチルボンに対して、繊細で、いつも俯瞰で物事を見ている大人の魅力がありましたよね!

 

後述する残念な点にもつながりますが、スレギの【スレギ】らしさは最初の数話だけで、あとは掃除が苦手で少し無頓着という程度の、パーフェクトなヒーローキャラだった件。

 

スレギがスレギではない理由の例下矢印

 

●実はイケメン

自分の好みのお顔とは違いますが、ナジョンが開いた合コンに参加した女子たちからはイケメン扱いだし、ナジョンの前にも彼女いた歴あり。

 

●カリスマ性

ダメな子扱いしているのはナジョン家族だけで、学校内ではパーフェクトなカリスマキャラ。

 

●不潔ではない

たまに古いものを食べてしまったり無頓着なところはあれど、別に不潔ではなかった(むしろ免疫力が高そうでよい!)。

 

●服のセンス良い

どの服もいちいち好み!

ピンク系チェックのシャツとか、オレンジのダッフルに赤いスニーカーとか、誰もが似合うわけではない。

ぞれと、ジーンズ&白衣の組み合わせがツボだった。

 

●スポーツ万能

学部対抗のサッカーの試合ではエースの活躍で、運動部ではないのに筋肉ちゃんとある(だから白T姿が似合う!)。

 

●ギャグセンスある

相手を傷つけないでからかうセンスの良さ!

回復した入院患者に「点滴もいらなくなったし、もう仮病ですね!」とか言えるセンスが素晴らしい!

 

●頼りがいがある

女性への優しさだけではなく、下宿の“弟”たちに対してもそれぞれに適した接し方で、年長者らしくサポートできる包容力!

特にピングレとの関係が好きだったなー。

 

●礼儀正しい

ヒロイン両親への態度や気遣いは神。オモニの更年期(疑惑)を最も気にかけていた。

 

●全額奨学金の天才医大生

劇中(字幕)では「天才」と表現されていましたが、勉強しているシーンがかなりあったので、正しくは「天才タイプの秀才」なんでしょうね。

 

●思考が建設的

釜山の散らかった部屋を見て、心配で激怒するナジョンに「こんなこと話しても誰も得しない。話しても心配するだけだろ」。

おっしゃる通り!! せっかく会えた貴重な時間を、つまらない言い合いに割くのはもったいない!

 

●繊細で空気読みすぎ

スレギの最大の魅力は、繊細さだと思います。

ホットミルクやアザラシのぬいぐるみ、マシュマロなど、すべてmade from繊細。

イルファオンマの誕生日も、ちゃんと覚えていたし(イルファオンマとテフンは、誕生日一緒なの? あのシーンの時系列に混乱した)。

そして王様ゲームでチルボンとのキスシーンを見てしまったときや、雪の日に告白されたとき、チルボンが指定したマジックアイの答えを知ったときの複雑な表情も最高だった。

 

 

3.各キャラが立っている

 

各キャラの個性がそれぞれ丁寧に表現されていて、彼らが“生きている”だけの物語なのに立体的だった。

 

●サムチョンポ

核の一つである「上・京・物・語」(←ナカグロの意味w)を表現する中心人物で、ストーリーテラーの役割を担い、結婚式でも司会を担当。

サンムチョンポが人や社会に馴染んでいく成長の過程と物語のシンクロが見事だった。

就職するのがイヤで、世紀末に地球が滅亡すればいいと思ってた気持ち、この作品中一番共感したかもw

 

【余談:兵役について】

サムチョンポの兵役シーンがなくて、時系列が合わないと思って調べてみたら、「国家功労者の家族だったので、6ヵ月の服務」という情報を見たのですが、そんな表現あったかな?

また、体育分野では「オリンピック3位以上入賞者」「アジア大会1位入賞者」は兵役免除の推薦基準らしいので、チルボンは免除対象と推察できます(インタビュー番組で五輪出場を表現するセリフがあり、実際に2000年シドニー五輪で韓国は銅メダル)。

一方で、 「兵役未了者は海外渡航が制限される」そうなので、96年(22歳)で日本のチームへ入団したエピソードは、可能なことだったのか気になりました。

そして医学部出身者は、主に卒業後に軍医官として僻地医療を担うようです。

※これもkabo調べなので、誤情報だったらすみません。

 

●ヘテ

良い意味で最も“普通”の“地方出身の一般大学生”というキャラクターで、視聴者の共感度が一番高かったと思う。

ナジョンとの男女を超えた友情が好きだった(「麗」のヒロイン&ペガみたいな関係ですよね!)。

最初はユンジンと付き合うのはヘテだと思ってた(まんまとミスリードにてへぺろ)。

ソン・ホジュン氏は超イケメンなのに、いつも少しとぼけたようなお人よしの役だから、めちゃくちゃ好感度が高い俳優さんです。

エジョンとお似合いだった!

 

●ピングレ

顔の好みだけで言うと、一番ツボラブ

顔がチャン・ドンユン氏に似ているような(チルボンのトーク番組の予行演習で、女性司会者のマネをしたとき、「ノクドゥ伝」と被ったw)

メンバーの中では一番存在感が薄かったけど、スレギとチルボンの本音や真の顔を引き出すポジションとして、重要な役でしたね。

最初は1997のジュニ的な方面へ進むのかと思ったら、まんまとミスリード。

優淳不断で“子犬”キャラのピングレが、弟にはちゃんと兄の顔で接するギャップもよかった。

 

●ユンジン

コンサート会場でのダンスが素晴らしかったので調べたら、アイドルだったんですね!

顔がIUちゃんに似ていると思うことがしばしばあって、高速バスターミナルでお母さんを探す必死の形相は、「マイディアミスター」を思い出した(手話シーンあったし)。

 

 

4.名前のギミック

 

前作と同じ「ヒロインの夫探し」という主軸を差別化するために、匿名で進めるなんて見事すぎびっくりマーク

 

名前が出そうで出ない演出、めちゃくちゃ凝っていて面白かったし、何度もあった寸止めシーンに「ひゃーーーー爆  笑」となった(語彙力)。

 

そして、それぞれのあだ名にはちゃんと必然性があって、本名が出てこないことが全然不自然じゃなかったし、本名が判明するタイミングは毎回「おーーーーー爆  笑」となった(語彙力)。

 

後半、まだピングレの本名が明かされていないとき、ヒロイン父がシティフォンの株を買った話をするシーンで、イルファオンマが「ドンジュン」と呼んでしまうセリフがあったのは脚本or編集ミスか?(字幕にはなっていなかったけど)。

 

 

 

5.リアルな出来事や文化の表現
 

応答せよシリーズの特徴の一つが、当時のリアルな出来事や文化の表現。

 

自分はまだまだ初心者で、全然理解できていないことのほうが多いですが、今回わかったことや印象的だったことを残します。

 

●フォークグループ「動物園」と三豊百貨店崩壊事故

事故そのものは知らなかったけど、歴史に残る大惨事の瞬間の、直接の被害者ではない市井の人々の描写に胸が詰まりました。

 

江南にあった三豊百貨店は、物語序盤でチルボンが15,000ウォンのメロンを買ってきた“チルボン家近所の高級デパート”として、すでにフラグが立っていたんですよね。

 

チルボンにとって日常の一つだった場所が一瞬にして消滅したというあっけなさや、バスやコンサート会場で一斉にポケベルが鳴り慌てる人たち、そしてコンサートのMC(実際の映像らしいです)の内容など、事故そのものの描写よりもリアリティがありました。

 

今回、コンサートの歌手だったキム・グァンソク氏のことを調べてみたら、賢医シリーズのカバーOST「市庁前地下鉄の駅で」のオリジナルで、双子インターンのユンボクも好きだと言っていた、フォークグループ「動物園」の元メンバーであることがわかって感激。

 

残念ながら、デパート事故の半年後に亡くなったそうです(その数日前は、同じく賢医のOSTとして超印象に残っている下矢印「私の涙を集めて」のソ・ジウォン氏が亡くなっていたガーン

 

 

 

●焼酎のボトルが水色から緑色に

先日の投稿下矢印で調べたときの情報が役立ちました。

 

 

 

1994年3月のMTシーンでは水色と緑色の瓶が混在していて、水色のほうがまだ少し多いかなって感じでしたが、95年以降のソジュの描写では、完全に緑のみでした(そんな細かい描写のこだわりも大好き!)。

 

そして随所で「グリーンソジュ」の広告ポスターが映し出されていて、緑色の瓶があっという間にシェアを占領していった当時の勢いを感じることができました。

 

でもね、後半の回想シーンで出てくる医学部の OT(94年2月)では、緑色の瓶だけだったのが残念!(あら探しっぽい視聴者ですみません)

 

 

●ドラマ「砂時計」「若者のひなた」

これも先日の投稿下矢印で書いたように、「砂時計」は、いつか視聴したい作品の一つ。

 

 

 

そのため、1995年のテレビ視聴シーンで「チェ・ミンス」という言葉が出たとき「もしや???」となり、「砂時計」であることが判明したときは「おーーーーーーーー爆  笑爆  笑」となりました。

 

おかげで最終回のネタバレを踏んでしまいましたけどwwwww

 

それと「若者のひなた」は全然知らなかったけど、当時新人俳優だったヨン様に対する世間の反応が興味深かったです爆  笑

 

 

●海外の小道具

96年のチルボンの日本のシーンでアルフォートとダースが映ったとき、ドラマ撮影時に韓国で手に入る日本のお菓子を適当に並べたのかなと思ってしまいましたが、念のため調べてみてびっくり!!!!

今はロングセラー商品として身近なイメージのチョコレート菓子ですが、どちらも発売が1994年。

だから当時は新しいお菓子として、プロ野球選手の部屋にもあったのかも。

あと、ナジョンから両親へのオーストラリア土産(UGG)は、単に小道具で終わらせるだけでなく、ギャグシーンにつなげたりもしていて本当にすごいわ。
 
 

 

6.お気に入りのシーンやセリフ
 

シン・ウォンホ監督作品は、ほかの作品と同様、「緻密なキャラ描写」「刺さる神回収」「細かすぎる演出」「すべての人を肯定する作品メッセージ」などが、自分としてはお気に入り要素です。

 

そんな要素が詰まった、本作品のお気に入りシーンやセリフを残します。

 

●イチジクのジャム

下宿生たちの親子エピソードで一番好き。

大学生の男の子がイチジクジャムを食べる姿だけでこんなに泣けるなんてえーん

その前のやり取り

ヘ「もう全部食べた」

母「ならまた送るわ」

ヘ「まだ残ってるからいいよ」

母「さっき全部食べたって言ったじゃない」

ヘ「だから、ほとんど食べたけど少しは残ってるっていう意味」

が、実際にありそうな会話で脚本すごい。。

あと、実際の親子ではないけど、ユンジン母とサムチョンポのエピソードもよかったえーん

 

●若さは不格好であるべきで、恋は無邪気でダサくあるべきだ

このシリーズを好きな理由の一つが、キャラクターの人生を追体験することで、自分の人生を肯定できること。

自分は登場人物たちほどリア充な人生ではないけど、それなりに経験した自分の黒歴史を肯定できるセリフだった。

 

●エイプリルフールの「嘘」

タイトルとストーリーのシンクロが好きな回の一つ。

ナジョン一世一代の告白と、兄の命日、JKからのガセネタで振り回されたオチとか、すべてのエピソードが見事に絡まった秀逸な脚本に脱帽びっくりマーク

自分は、単純にナジョンの告白が「嘘」になったと思っていたのですが、スレギが「エイプリルフールじゃん」と笑って流したことのほうが「嘘」かもしれないと分析されている感想を目にして鳥肌がガーン

その目で2周目を視聴したときは確かにそう思えて、ますます好きな回になった爆笑

別エピソードの「present」の2つの意味や、「奇跡」も素晴らしかった!

 

●猛暑の夏

1994年のソウルは記録的な暑さだったそう(東京もそうでした)。

天気や災害に限らず、歴史的な出来事の渦中に生きている人たちは、その当時はそれが特別なこととは思わず、日常の一部にすぎません。

未曽有のウイルス感染拡大の世界を生きている自分に置き換えて、「20年後も思い出せる特別な夏になるはず」というラジオの声が印象に残ったな。

これを自分自身に置き換えると、思い出すのは「1993年の冷夏」。

気象歴史に残る冷夏の思い出が、どれくらい涼しかったかということよりも、米不足で初めて食べたタイ米の味と、母親に「風邪引くからやめなさい」と叱られても、無理してデートで着たタンクトップしか覚えていないんですw

チルボンも20年後に1994年の夏を思い出すとき、猛暑だったことよりも、停電の夜にナジョンを見つめたほろ苦い気持ちのほうが真っ先に思い浮かぶんだろうなー。

 

※参照

 

 

小さな選択を積み上げて現在を迎えている。(中略)選ばなかった道の未練はあっても、選んだ道を正解にすればよい。

サムチョンポが「自分との約束(自転車旅行)」を破って、ユンジンの母に会いに行ったエピソードのナレーション。

シリーズタイトル「応答せよ」に一番密接するナレーションに感じて、鼻の奥がツーンとなった不安

サムチョン&ユンジン&コーヒーの伏線が散りばめられた秀逸な回で、初日の出のシーンにちゃんとつながっているところがすごい!

チルボンには断ったコーヒーを、ユンジンオンマにはちゃんと飲ませてあげるサムチョンポの優しさ不安

ナジョンが「運命を受け入れるのではなく、選択する」に至った流れともリンクしていた(19話ラストの、「運命」に関する3人のナレーションの掛け合い、めっちゃ素晴らしかった!!)

 

●1万時間の努力

同期の妬みを買って足をケガしたことにより、チルボンのキャラクターが深まったエピソード。
わたしも最初はチルボンを単なる王子様キャラだと思っていたので、自分にテガリパックアを課したい不安
「他人の成功を、才能や運と思ってはいけない。努力は見えないものだ」。
まさに1万時間の努力をできない自分は、ついチルボン同期と同じ気持ちになりがちなので、再び肝に銘じました。
チルボンが知らなかった「ロールモデル」の回収エピソードとしてもよかった!
前半は完全にスレギ派だったけど、この頃から自分の中ではチルボンとスレギの大接戦となりました。

 

●スレギとピングレの関係

スレギが、下宿生の中で特にピングレを気にかけていたように見えたのは、単に医学部の後輩だからと思っていましたが、後半で明かされた、出会いのOT登山エピソードで納得!!

同郷者が一人もいないピングレの心の支えになっていたとはえーん

歌謡祭へ出ることを提案したときに「誰かに知られたら恥ずかしい」というピングレに、「お前のことを知っている奴なんて下宿の奴らだけだろ」と返したのも、その状況があってこそのセリフだったんですね!

 

●もう一度愛していると言おうか
この回は、タイトル表示の演出がすごかった!
他エピソードでは、物語開始の数分後に各タイトルが表示されましたが、18話は、チルボンがミレニアムカウントダウンの前に新村下宿へやってきた終盤シーンで流れたんです。
階段を上がってきたチルボンの表情→タイトル表示、という演出に、くーーーーーーーーっとなったシーンでした!
さらにすごいなと思ったのは、スレギもきっと同じ気持ちを抱いて下宿の前までやって来たんですよねえーん
 
●ミレニアムの再会
たった数分でナジョンとチルボンの過去エピソードをいくつもなぞったセリフと演出に、ニヤニヤが止まらなかった。
チルボンが方言をマネして、ナジョンがチルボンにラーメンを作らせ、2人でカウントダウンするなんて!!
 
●トークショー視聴後のメール
チルボンが「異国にいて一番つらかったことと」を、「一緒に過ごした友達が恋しくなったとき」と答えたのを見て、きっとそれぞれがそれぞれの意思でメールするようになったんでしょうねえーん

 

●OST「君だけを感じながら」

初めて聴いたとき、「またジョンウォンが歌ってるラブ」と興奮しました。

「Together Forever」のようなイントロで始まる明るい曲なのに、ドラマを思い浮かべて甘酸っぱい気持ちになって胸がキューーーーっとなりますえーん

結婚式のサプライズゲスト(キム・ミンジョンはオリジナルの「The Blue」のメンバー)とサムチョンポが歌うシーンだけでも面白かったのに、彼が結婚式に呼ばれた理由が、江南での出会いから8年にわたる父との関係だったという伏線回収でさらに大爆笑。

OSTの3人の声も大好きだけど、サムチョンポの歌がうまくてびっくりした!

 

●人類史上で唯一アナログとデジタルを経験した世代

彼らとほぼドンピシャ年代なので、サムチョンポのラストナレーションが刺さりまくったえーん

 

 

■モヤモヤ点・共感できなかった点

 

あら探しのBBAっぽくて申し訳ないですが、気になったことを残します。

 

●スレギが全然【スレギ】ではない

「スレギ」っぽさが演出されていたのは、最初の数話くらいで、しかも全然スレギとは言えないほど。
途中で足ふきマットで体を拭いていたシーンなど、とってつけた感じがした。
 
●4年ぶりの再会で男女の意識はなかったのか
ナジョン一家がソウルに越してくるまでの4年間は、大学進学で先に上京していたスレギとは空白期間のはず。
馬山で16歳と20歳だった2人が4年ぶりに再会したのなら、1話の冒頭のようにじゃれ合ったり、抱きあって寝たりする関係に戻るかなと少し疑問が。
 
●ナジョンのバスケ追っかけ&腰痛
どっちの設定もフェードアウトとしてしまって、ちょっと拍子抜け。
恋人ができて追っかけに興味がなくなったなら理解できるけど、2002年の結婚式では追っかけ現役の設定だったから違和感が。
 
●マジックアイ
ナジョンのようにかなり頑張ったけど、見えなかったのでギブアップ大泣き
知恵袋に同じ悩みが投稿されていて、少しほっとしましたw
夫に当該シーンを見せたら、普通に「ハート」と答えたので、やっぱり見える人には見えるのかニヤニヤ
 
●新郎の後ろ姿
一発でチルボン(ユ・ヨンソク氏)ではない!と思ったけど、それだとさすがにわかりやすすぎるから、視聴者を錯乱させるために5人以外の全然別の人で撮影したのかなと思ってしまった。
 
●スクスクが全然登場しない
ぴったりな子役が見つからなかったのかな。
そう思うと、賢医のウジュってすごいルンルン
余談ですが『韓国スター俳優 完全データ名鑑』でユク・ソンジェ氏の箇所に「1994でヒロインの弟を好演」と太字で書かれていたので、ネタバレを踏んでましたw
 
●チルボンの野球の凄さがわからず
わたしもナジョンのように野球に全然興味がなくて、ルールも試合の仕組み?も全くわからないので、最初にナジョンに「見に来てほしい」と言った試合の重要性や、その後にナジョンに投げたボールの価値、スレギに渡したボール(を使った試合)の意味が理解できずに残念だったタラー
メジャーリーガーの顔や名前もほぼわからないので、もしチルボンと遭遇しても、チキン屋の店員と間違う自信がありますwww(チルボンとぶつかりて――――)
 
●ピングレのバンド活動の時系列が合わない
94年の休学中に音楽祭の予選に出た後、バンド「ソナギ」のポスターを貼って回るシーンがあったのに、復学した96年に「音楽のサークルに入った」とスレギに報告するシーンがあり、アレレと思った。
ちなみにダイダイ先輩は、ソナギのコンサートでピングレに一目惚れ(?)したような表現があったので、出会いのMTでピングレの横に座ったのは、最初から彼を狙っていたのかなー。
そういえば、ダイダイが早朝にソウルへ帰った理由がわからなかった。
 
●版権で大事なシーンが……
モザイクや不自然な流れで理解不能な箇所が多かったので、韓国版?を視聴した方の感想を探してみたところ、OSTがかなり差し替えられていたり、カットされたシーンも多かったようですガーン
賢医OSTであり、バンドシーンでジョンウォンも歌った「華やかではない告白」が、そもそも1994で使われていたという情報を得ていたので、いつ流れるのかとても楽しみにしていたら別の曲に差し替えられていたしえーん
 
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視聴期間の約3週間かけて、ちょこちょこ感想を書いていたら、すごいボリュームになってしまいましたポーン
 
支離滅裂でウザすぎる誰得感想を、もし最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございます。
 
シン監督作品は今回でコンプリートしましたが、1997と1994を踏まえた上で、初期に視聴した1988を再視聴し、応答せよシリーズを自分なりに総括した感想を書きたい愛愛愛(ウザすぎてごめんなさい!!)
 

ではまたバイバイ