アンニョンハセヨ~ニコ

 

イ・ジュンギ様作品の4本めは「無法弁護士~最高のパートナー」です(オムニバスのウェブドラマ「ファーストキスだけ7回目」はノーカウント)。

 

ネットのレビュースコアがそこまで高くないので、あまり期待せずに視聴開始したところ、予想を上回る面白さで、1話視聴したら続きが気になってしまい、TWO WEEKSどころかONE WEEKで完走しましたおねがい

 

レビュースコアだけにとらわれてはいけませんねニコ

 

※画像は、配信公式をスクショ

 

■視聴時期

2021年11月

■スコア

3.9

■視聴方法

アマゾンプライム

■放送開始年

2018年

■放送局

tvN

 

※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。

※以下よりネタバレありです。

 

 

 

 

 

 

まず初めに言いたいことは「ヴィンチェンツォ」が本作のパクリリメイクとしか思えないほど、設定やキャラクターが酷似していたタラータラータラー

 

とはいえ、やはり先に視聴した「ヴィンチェンツォ」のインパクトが勝ってしまうので、どうしても感想の中には両者の比較が入ってしまうかもしれません。予めご了承ください。

 

 

 

■満足点・共感した点

1.正攻法で大勝利

 

さっそく比較になってしまいますが、「ヴィンチェンツォ」では賛否両論だったと思われる悪党の懲らしめ方が、本作では時には武力を使いながらも、最終的には法の下で悪党を成敗したこと。

 

イ・ジュンギ氏演じるサンピルは、武闘派弁護士であれど武器を使わないことがモットーで、もちろん人を殺すこともないため、その信念やキャラクターに共感できました。

 

復讐のために始まった闘いでも倫理観を持ち、法の支配者たちを法の裁きにかけたという清々しさで、視聴者側の気持ちも晴れやかに終わることができた。

 

 

2.展開がわかりやすい

 

物語の主軸は「母を殺されたヒーローとヒロイン(こちらの母は生きていた)が、その犯人である権力者たちへ復讐する」という王道で、奇をてらったようなトリックやどんでん返しはありません。
 
ラスボスの正体は序盤に判明し、ほとんどの展開が予想通り進む中、さまざまな要因やキャラクターが絡み合っていくわけですが、これらがすごくわかりやすかった。
 
Kドラに限らず、物語鑑賞でよくある混乱の一つが、初回や前半でほんの少しだけ登場したキャラクターやエピソードを忘れていて、再登場したときに「この人誰だっけ?」「何の伏線だっけ?」となること。
 
しかしこの作品は、伯父や元刑事、元役人、現役刑事、検事、サソリ兄貴……など、直後の展開に絡んでくるキャラが時間差で登場したり、そのキャラが事件や人物に関係するエピソードの演出がわかりやすくて、ストレスなく物語に集中できた。
 
かと言って「わかりやすい=単純」ではなく、二転三転する人間関係や、主人公たちの仕掛けなど、物語の進み方はハラハラドキドキで、続きが気になって数日で完走しました。
 
 

3.敵キャラとサブキャラの完成度

 

イ・ジュンギ作品で、良い意味で初めて、ジュンギ氏だけが突出してないと思った。

 

とにかく脇を固める俳優の存在感や怪演にゾクゾクしました。

 

特に思い入れが強かった3人。

 

●アン・オジュ

西洋的な超イケオジは、日本でいうと草刈正雄さん的な感じ?
最初はめちゃくちゃ怖かったけど、妙に人間らしいキャラに愛着がわいて、最期のシーンは迫力満点で切なかったなえーん
最期の場所として、親の顔も知らない彼の「母であり父だった」という魚市場を選ぶあたりが、とことん人間らしくてえーん
独特のしゃべり方は、極道らしさのキャラ作りかなと思っていたところ、調べてみると南部の方言バリバリだとか。
日本の河内弁が、乱暴で怖いイメージがあるみたいな感じ?
訛りの強さからも、キソンという限定された場所で必死に生きてきたアンの人生が表現されているのでしょうね。
演じたチェ・ミンス氏、撮影時50代半ばだと思うのですが、アクションシーンも素晴らしかった。
 

●ソク・クァンドン

アン・オジュのキャラの魅力を支えた一番の功労者。
「愛の不時着」でセリの長兄だったチェ・テフン氏が、小物感あふれる絶妙な演技で毎回笑わせてくれた笑い泣き
証拠隠滅のために車を燃やして、自分で「バーン」と言いながら驚く姿とか、涙が出るほど笑ったwww
太ももを刺されたときはひえーーーーー滝汗って感じだったし、途中で失踪したときは「このままアンから逃げてしまえ!」と思ったけど、後半に2人で逃亡しているときはほのぼのとしていて、なんだかんだ言ってアンを慕う気持ちが伝わってきた。
アンも、最終的に孤立した自分に最後までついてきてくれたクァドンの死により、自分の最期を決めたんだろうな。
 

● ナム・スンジャ

演じたヨム・ヘランさんは、毎回同一人物とは思えぬ役作りでいつも驚かされる女優の一人。
前半の横暴なキャラクターから一転して、収監されてから事実を打ち明けるまでの葛藤の様子がめちゃくちゃリアリティがあった。
娘と面会するラストシーンでは、今までのキャラがすべてはがれ落ちて、単なる一人の母としての表情になっていたのがまた見事だった拍手拍手拍手
 
 

4.主役カップルの王道バランス

 

暴力団によるバイオレンスシーンが多かったのはキツかったけど、展開の面白さとロマンス要素のおかげで楽しく完走できましたピンクハート
 
視聴前は、わざわざ「最高のパートナー」という副題がついているので、男女の弁護士同士のバディ的な絆と思っていましたが、良い意味で期待を裏切ってくれた拍手
 
とにかくこの2人、ビジュアルバランスがぴったりなんですよ!顔が小さくてシュッとしていて。
 
それと、自分の視聴歴では、女優さんのほうが実年齢が年上なのに、同年齢もしくは年下設定のことが多くて、結構モヤモヤすることが多かったのですが、今回はちゃんと「頼りがいのある年上イケメンが美しい女性を守る」という王道の構図が完璧で、やっぱりロマンスはこれよね~思った(とはいえ、ジュンギ氏の28歳設定は少し無理があったので、せめて30代前半設定でよかったのではアセアセ)。
 
実は子どものころに出会っていて、陰ながらヒロインを見守ってきたというコテコテのKドラパターンでも、イ・ジュンギ氏ほどのスターが演じると完璧な物語として完成するので、その安っぽささえエンタメとして楽しめましたニコ
 
ソ・イェジさんは「サイコだけど大丈夫」の個性的なキャラの印象が強かったけど、普通の役でもめちゃくちゃお綺麗で、低い声と笑顔のギャップが可愛いかった。
 
そういえば、声が低いのと、途中からヘアスタイルがボブに変わったのとで、「ゲラッ ゲラッ ゲラッ ゲラッ バーリラァァァァァァー」と歌いだしそうなビジュアルだった(by 中森明菜)。
 
 

 

5.サンピルの萌えパート

 

イ・ジュンギ目的の視聴なので吠えさせてください犬

 

●スーツ姿の七変化

ネイビーやグレー、ベージュなどのベーシックカラーは言わずもがなで、ワインレッドやダークグリーンのスーツまで完璧だったラブラブラブ

 

ノーネクタイの時、シャツの第3ボタンまで開けた胸元は、絶対ファンサですよねちゅー

 

あと、普段はビジネスバッグを持っているのですが、ジェイのお母さん誕生日を丘の上で祝うときに、サプライズでケーキを用意している設定だったので、そのときだけリュックだったのが新鮮で萌えたキラキラキラキラ(ドラマじゃなかったら、リュックに入れたケーキはぐちゃぐちゃのはずw

 

スーツ姿の合間に、格闘技の練習時のスポーツウエアや、回想シーンでのフード付きスウェット姿も素晴らしかったですラブラブ

 

●急ブレーキ時の胸元抑え

逃げたブローカーとのカーチェイスシーンで、急ブレーキをかけるときに助手席のジェイの胸の前に右腕を伸ばしてカバーするんですけど、急ブレーキをかけるだいぶ前からちゃんと腕を伸ばしていて、ささいな演出だけど、サンピルの男らしさが表現された萌え仕草でしたラブ

 

●アクションシーンの美しさ

イ・ジュンギ作品では絶対に期待してしまうアクションシーン。

今回も期待以上の美しい動きで、回し蹴りで上げた脚の高さは芸術モノでしたラブ

あと、壁伝いのキックなんて、ほかの俳優さんだと不可能なのでは?

一番印象的だったのは、病院での襲撃を、アン・オジュと一緒に撃退したシーン。

アクションシーンに加えて、チーンと開いたエレベーターから2人が出てきた時の興奮たるや爆  笑爆  笑爆  笑

2人とも「ザ・スター」という貫禄がすごかった流れ星流れ星流れ星

 

●下ろした前髪

前半はおでこを出していたのに、後半は前髪を下ろすヘアスタイルに変わったので、若々しくなって可愛かったラブ

28歳設定に近づけるための策だったのでしょうか!?

 

 

■モヤモヤ点・共感できなかった点

 

●ラブラインが雑い

サンピルが幼いころからジェイに惚れていた流れはなんとなくわかったけど、ジェイがサンピルに惚れた経緯が唐突すぎた笑い泣き
知らない間に寝落ちして、1話飛ばしてしまったのかなと思ったくらいwww
あと、カップルになってからのバカップルな雰囲気が、2人の知的なイメージを台無しにしたと思うタラー
「ヴィンチェンツォ」はそれを反面教師にしてラブライン控えめにしたのかなアセアセ
そして、テ室長とクムジャカップルの成立も唐突だった(クムジャ役のソ・イェファさんは「ヴィンチェンツォ」でクムガプラザの住人でしたね)
 

●編集が雑い

同シーンの別テイクのつなぎが雑なシーンが多かった。
キャラクターの体勢や表情だけでなく、立ち位置さえズレているシーンもあって気になった。
 

●イ・ジュンギ痩せすぎ?

「麗」のときよりもさらに細くなって、最初は尖った顎と華奢すぎる体型が気になって仕方なかったけど、だんだん慣れてくると、逆にこのイメージ以外ありえなくなったのはさすがキラキラキラキラキラキラ
後半では前髪を下したヘアスタイルになったので、顔と体のバランスが良くなったのかな。
途中で変わったことといえばもう一つ、手の甲(指の付け根)にあった入れ墨が途中から消えていた。
タトゥーシールの設定だったのかしら口笛
 

●中盤のサンピルがイマイチ

伯父殺害の濡れ衣で収監→出所後からしばらく、サンピルの存在感が薄くて復讐内容もパッとしなかったガーン
そのせいでキャラのパワーがトーンダウンしてしまい、最終的にチャ・ムンスクが負けたけど、本当の実力は「ムンスク>サンピル」のイメージが拭えなかった。
 

●ムンスク父のキャラが伝わらない

地元の権力者だったムンスク父の具体的なエピソードがなかったので、そのカリスマ性や、ムンスクの人間形成にどう影響を与えたのか、アンが父の代からどれほどの汚れ仕事をやらされ、娘にまで忠誠を誓うほどの関係となったのか分からず、物足りなかった。
 

●ジェイが母親に気づかない

整形したわけでもないし、家には写真がたくさんあるので、全く気づかない展開はモヤモヤした。
 

●脳内によぎる「ヴィンチェンツォ」

これに関しては作品のせいでなく、自分の視聴順のせいです。
「ヴィンチェンツォ」は、この作品を踏み台にして(?)めちゃくちゃ洗練させて、世界的にヒットしたんだなと思うと、少しやるせない気持ちになりました。
「ヴィンチェンツォ」抜きにしても、この作品は演出や設定が古臭くて、2018年の作品とは思えなかったタラー
 
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視聴したイ・ジュンギ作品が4本ともお気に入りなので、中毒になるくらい視聴意欲がわく俳優さんになっています。

 

これが本物の韓流スターの引力なのか!?!?

 

この次は、九尾狐モノを2つ予定しているので、12月になったらまたU-NEXTに加入してイ・ジュンギ祭りを開催しようと思っていますルンルン

 

ではまたバイバイ