幾つもの涙が染み込んだ大地。
そのたくましさに抱かれて、今夜も愛を語ろう。
永遠なんかないなんて言わないで。
永遠を夢見ていよう。
永遠という名のマボロシに騙されていたい。
人間の文明の中で、人間として生きている。
僅かな生のその間に。
何ができるだろう、何を残せるだろう。
子供を産んで死んで逝く世界。
独りで結婚もしないで。
寂しさを紛らわせるために。
デジタルに染まってゆく。
すべてが一色になる。
なにもかもが。
道化を演じるそのわけを。
誰も知ることのない秘密に。
傷つけ合い、慰め合う。
憎み合い、許し合う。
人は愚かだとしても、永遠に理解できないとしても。
希望はいつの世にも提示されているから。
今日も恥ずかしいセリフを吐きながら。
人の慰めを欲しがる。
栄光を夢見て、挫折を繰り返す。
誰もが愛を愛しているのに。
その事実を言えないでいる。
愛を本気で伝えるのは。
照れ臭い、馬鹿らしい。
愛がなきゃ生きてゆけないのに。
愛が寂しがっている。
背中にふっと感じるぬくもり。
振り向いたら消えてしまう。
かすかな愛の香り。
絶対を欲しがる、保証を欲しがる人々。
殺された後では文句を言えない。
残された人は愚かに争う。
パズルのように言葉を組み立てて。
答えを探して、問答は続く。
美しい心に触れて流す涙もまた、美しいものだから。
輪廻の風に吹かれて、旅の途中で出会う時。
その懐かしさに、嬉し泣きするのでしょう。
一杯やるネーチャン