自分が十代の頃。
人類再生の道、惑星再構築の夢を見た。自分だけの夢ではなかった。
アカシックレコードに手を出して精神疾患を患う。
でも幸せだった。貧乏でも何にもなくても。
17歳から19歳の終わりまで、こんなに自由で幸せでいいのかとまで思った。
人を疑うことを知らない明るい笑顔が、自分自身が大好きだった。
あの頃の自分を忘れた日はない。もう一度あの日の自分に会うまで。
あきらめるもんかと信じたのは精神、自分は精神病だから。
アカシックの夢を見たことが生き地獄を呼んだのなら。
最後まで苦しめばいいと思った。いつかバラ色の春が来る日を待ちわびて。
どんなに赤の他人に文句や悪口を言われたって。
どんなに笑いものになっても後ろ指を指されても、自分は悪くないから。
だから正々堂々と生きなければいけないと誓った。
年をとったが、今でも少年のような目をしている。
疑うことを知らない瞳だった。
ずうっと貧乏で何もない人生だけど。
疑ってしまう自分が嫌だった。
真っ直ぐに信じた心が大好きだったから。
L↔︎R