5年ぶりの地上波ドラマ出演は大成功だったぞ。
夜10時からのドラマをこの時間に見るのは久々だったのよ。
今は要介護4の車いすユーザーで、
9時過ぎにはベッドに上がるんでね。
でも「不適切にもほどがある」は、
こんな時間に僕の目を瞠目させたぞ。
何しろ錦戸亮が持ち味を存分に放ってピカピカしてたからな。
昭和のおじさんの一人娘との結婚を許して貰うシーンでは、
いきなりダンスを披露しやがった。
哀切漂うステップなのに巧まざるユーモアがあふれてきて、
オイラ笑えて泣けたぞ。
オイラも昭和のおじいさん、
重なる思いが色々飛びだしてきた。
そうか、もう戻ることはできねえんだ。
哀しいけれど、
追憶の嬉しいところ深いところへ引っ張り込まれた。
アンタの演技のせいよ。
クラブのボーイから足を洗い、
1人娘が生まれて神戸で仕立屋を始めた。
昭和のおじさん、もう義父か。
…が訪れてきてスーツを仕立てるので、
アンタは採寸をした。
何だか危なっかしい採寸ぶりにリアリティーがあったぜ。
阪神淡路大震災が挟まって、
昭和のおじさんは、
妻を亡くし1人娘と暮らす老いた娘婿と令和で再会を果たす。
こんなところで爆笑させるなってのよ。
家人が何ごとかと飛び込んできたぜ。
昭和の錦戸(役名犬島ゆずる)とは
似ても似つかぬ老けっぷり。
爆笑のほか何が似合うんだ。
仕立てたスーツが出てきて、
昭和のおじさんが着るとピッタリだった。
ジーンときたな。
歌もダンスも演技もハマってりゃ、
もうソロ活動しかねえだろ。
早めの旧ジャニーズ退所は吉と出たな。
これからはドラマのオファーがドカドカくるだろ。
亮さん、体を慈しめよ。