ryuchellくんよ。

いや、やはり、りゅうちぇるくんがいい。

読モのときから僕のファッションに注目してくれていたって。

嬉しかったよ、年若い理解者がいるって心強いからな。

きみのTwitterアカウントを見つけたとき、

フォローして、

(タイツを華麗に履きこなしている)

といったような賛辞を送った。

とても喜んでくれて有り難う。

それが縁を結んでのことだったのか、

TVのロケで7、8回ご一緒した。

原宿の某店でお互いが似合いそうなものをそれぞれに選び、

最後に選んだものを着て妍(?)を競ったよね。

僕のファッションのほうが評判よかった。

ということは、

それを選んだりゅうちぇるくんが勝ったんだ。

あのときに選んで貰ったサラリと着心地の良いロングのシャツは、

2019年春に車いすユーザーになるまでは、

気に入ってチョイチョイ着ていたよ。

廃屋の病院を転用したお化け屋敷のロケも思い出深い。

とても怖がったが、一方的な視聴者サービスではなかったな。

僕の前腕を掴んで怖がったとき、

これは本当に怖がっていると思えるときがあった。

感性が細やかなんだろうね。

正月だか年末の特番のロケで、

僕がりゅうちぇるくんの当時のファッションをして、

奥さん(当時)のペコちゃんにりゅうちぇるくんと錯覚させる趣向のものがあった。

ということは、1990年代前半の僕のファッションと似てくる。

スモークが立ちこめるなか、

ペコちゃんが現れ僕を見て、

「りゅうちぇる!」

と、叫んだ。

その頃、

りゅうちぇるくんに感じたことがある。

(この人はこの人特有の資質をまだ片鱗程度しか表していない。進化するな)

あえて進化という言葉を使ったのにはわけがある。

男女の垣根をとっぱらったファッションを楽しんでいるが、

僕は紛れもなく普通に男であるに過ぎない。

しかし、りゅうちぇるくんの感性は、

僕が身につけようとしても身につけられないものだ。

その意味では当時のりゅうちぇるくんは、

進化のごく初期に過ぎなかった。

りゅうちぇるくんたちに二世が生まれた。

ネットなどで3人家族のほほえましい画像を何度か見ている。

しかし、その後の急展開はアレヨアレヨだった。

母と子には悲しい展開だったかもしれない。

ただ、りゅうちぇるくんには、

離婚しても元の妻や、

わが子に注ぐ独特の優しい感性があった。

そして、進化しつつ我が道を貫く使命感があった。

ファッションはがらりと変わった。

相互フォローはずっと続いていたので、

たまに覗いていたが、

向こうも思い出したように覗いてくれたらしい。

(いいね)をすることもされることもあった。

何となくながら、

彼が目指す方向へなかなか進んでいかないのかな、

感じることもあった。

髪色を黒髪に戻したときも、

思い通りにいかない何かがあったのかな、

これは受け入れてくれないものに対する妥協かな、

などと勝手に忖度した。

いずれにしても、

彼はすでに旅立ってしまった。

今は彼のそのようにした意思を尊重するしかない。

きっと彼の脳には彼が行くべき新天地が浮び上がっていたに違いない。

ならば、そこでの「明福」を祈るしかない。

今夜は盃1杯ながら献杯をさせていただこう。

 

りゅうちぇるくん、これからだぞ!!!