要介護4の車いすユーザーなので、

外出にはリフト付きの介護専門タクシーと、

妻などの介助者が欠かせない。

それで外出は3ヶ月に1回の通院と、

やはり、3ヶ月に1回程度のヘアサロン通いぐらいなものになった。

今年に限ると

通院2回、ヘアサロンへはまだ1回しか行けていない。

ただ、統一地方選挙があったので期日前投票に行って、

その帰途、すぐそばの駅前で武蔵野市議3期目を目指す

次男下田大気の応援演説を10分あまり行った。

幸い次男は上位で当選させていただいた。

その当選祝いを身内だけで最寄り駅商店街の中華料理店で行った。

昼下がりのささやかな宴になった。

手、腕、肘が関節の伸展状態によって強く痛むので、

箸、スプーン、フォーク、爪楊枝などを使い分けて、

そろそろと口へ運ぶ。

紹興酒を1合いただいたが、

グラスを口許まで上げると、

肘がズキーンと痛むので、

ストローをもらって途中までグラスを上げて吸って飲んだ。

うちでの夕食なら妻につきあい、

本当にたまのことだが、

気分次第でおちょこ1杯の吟醸酒を飲む。

1合という量は3年ぶり以上だった。

それから1ヶ月ほど経って、

次男の妻の両親が滋賀県からやってきたので、

別の場所で、やはり、昼食会が行われ、

僕も参加した。

フレンチの店だったが、

赤ワインを1杯、やはり、ストローを貰いグラスでいただいた。

(あれ、今年は通院、ヘアサロン以外でもう3回も外出か)

梅雨入りも近づいている。

何しろ関節リウマチで闘病中で、ずっとほったらかしだったが、

子どものときからの原発性の呼吸器疾患も抱えている身だ。

無理はできない、

というわけで現在は依頼された原稿の執筆と、

SNSの発信を中心軸とする生活を守っている。

つまり、車いすユーザーになってからの僕は、

それまでの旧世界の僕ではなく、

新しい僕の世界にいる。

その世界の僕はいたって前向きだ。

たとえば、要介護5になるとほぼ寝て切り状態だが、

要愛護4を最下位のステージにして、

慌てず焦らず3,2,1とステージを上げていこうと思っている。

そう思うだけで、

すべてのことを前向きに考えることができる。

でも、自分に圧力をかけず、

できるところまででも凄いぞ、

と誉めることにしている。

 

※ 画像の和歌は江戸時代の歌人、国学者香川景樹の作です。

  志茂田景樹の景樹は香川景樹の景樹から頂きました。